アメリカ以外でのY世代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 07:14 UTC 版)
育った時代背景については「冷戦#ポスト冷戦時代(1991年-1990年代前半)」を参照するとわかりやすいであろう。 アメリカ以外でも、1980年〜1994年に生まれた世代は「Y世代」(Y世代)や「ミレニアル世代」(ミレニアルズ)と呼ばれることがある。 アメリカのY世代は、一桁台から10代でソビエト連邦の崩壊とグローバル資本主義に遭遇したため、プレカリアート(非正規雇用労働者)の多い世代である。 一方、日本のY世代は「氷河期世代」(1970年代~80年代前半生まれ)と呼ばれているが、この他に「ロストジェネレーション」(アメリカではY世代の曽祖父母世代を指す言葉でもある)と呼ばれることも多い。さらに近年では幼少期〜青年期よりインターネットが身近にあって、それ以前と価値観や消費行動などが大きく異なる世代でもある「ミレニアル世代」(ミレニアルズ)という用語を日本における同時期の世代に当てはめて使用するケースもあり、また価値観などが類似している「さとり世代」に当てはめられることもある。なお、この世代の後半世代は「ゆとり世代」とも呼ばれている。 こうした時代背景は、政治・経済に対する意識にも影響を与えている。 ロシアのY世代は、一桁台〜10代でソ連崩壊に遭遇し、グローバル資本主義による不況(ロシア財政危機)に巻き込まれたことから、ウラジーミル・プーチンの反米・大国路線を支持する者が多いという。 また、韓国のY世代は「88万ウォン世代」とも呼ばれており、10代でアジア通貨危機に遭遇したためにプレカリアートが多く、金大中政権が敷いた新自由主義に反発するが故に、李明博(ハンナラ党)を大統領に当選させる原動力にもなった。
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