アメリカでの採用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/20 23:32 UTC 版)
「デ・ハビランド・カナダ DHC-4」の記事における「アメリカでの採用」の解説
アメリカ陸軍は試作発注した機体による評価試験の末、AC-1の名称でDHC-4を採用した。「AC」というのは空軍独立後・三軍名称統一前の時期にアメリカ陸軍が航空機に付けた記号で、固定翼輸送機を示す。 AC-1は当時の空軍と陸軍の固定翼機の大きさに関する協定を大きく逸脱しており、論議を呼んだが、制限を撤廃することで陸軍の装備・運用が認められた。AC-1は56機生産され、その後第2次生産分のAC-1Aに移行した。AC-1はその後すべてAC-1A規格に改修されている。 AC-1、AC-1Aは1962年の三軍の航空機名称統一の際に、CV-2A/Bと改称した。その間も陸軍と空軍の管轄問題は論議され続け、近距離では同等の輸送力を持つCH-47の登場により1966年になってようやく「固定翼戦術輸送機は空軍」ということで決着し、1967年1月にCV-2A/Bは空軍に移管されてC-7A/Bとなった。 C-7はヘリコプターの大型化がまだ進んでいない時期にあって極めて有力な前線輸送機であり、カナダ軍のDHC-4と共にベトナム戦争で多用された。インド空軍などにも援助として少数が引き渡されている。また、北ベトナムによって捕獲されたC-7が1970年代の終わりまで同国内で使用されていた。
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