アミノ酸組成とは? わかりやすく解説

アミノ酸組成

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 01:30 UTC 版)

コラーゲン」の記事における「アミノ酸組成」の解説

I型コラーゲンコラーゲン領域のアミノ酸組成はグリシン残基が1/3を占め、プロリン及びヒドロキシプロリン残基合わせて21%、アラニン残基11%とかなり偏った構成となっている。またコラーゲン特有のアミノ酸残基として3-および4-ヒドロキシプロリン、5-ヒドロキシリジン残基などがある。これらは通常のプロリン・リジン残基水酸基小胞体内での酵素によって翻訳後に修飾されたもので、他のタンパク中にはほとんど含まれない。3-ヒドロキシプロリン残基は、Gly-Xaa-Yaa-の繰り返し配列のXaaの位置に、4-ヒドロキシプロリン残基ヒドロキシリジン残基Yaa位置にある。4-ヒドロキシプロリン残基量の測定から、動物組織のおよそのコラーゲン量を推測することができる。ヒドロキシプロリン残基は、コラーゲン3本らせん構造安定化させる働きがある。ヒドロキシリジン残基生理的な機能の詳細明らかになっていないが、分子架橋関与して細胞外マトリックス安定化させている。ヒドロキシリジン残基ヒドロキシリジン糖に修飾されるYaaのリジン残基位置ランダムではない。 ヒドロキシプロリン・ヒドロキシリジン残基はいずれタンパク合成の際に組み込まれるではなく、まずそれぞれプロリン・リジン残基の形で合成されタンパク鎖が形成され後で小胞体内で酸化酵素により付加される(翻訳後修飾)。またこの反応の際にはビタミンC補酵素として、補因子として必要とするため、L-グロノラクトンオキシダーゼ遺伝子活性がないヒトではビタミンC欠乏によって正常なコラーゲン合成ができなくなり壊血病引き起こす

※この「アミノ酸組成」の解説は、「コラーゲン」の解説の一部です。
「アミノ酸組成」を含む「コラーゲン」の記事については、「コラーゲン」の概要を参照ください。

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