アニマル・セラピーの効果
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「ヒューマン・アニマル・ボンド」の記事における「アニマル・セラピーの効果」の解説
アニマル・セラピー (動物介在療法) が医療プログラムとして認知され、活用されていくためには、AAAやAATなどの活動や治療活動における効果が確認されるとともに、より効果的なプログラムの確立が求められている。長い間漠然とした評価であった動物介在療法の評価について近年、研究が進められるようになった。自閉症の子どもに関する研究 (Redefer & GoOdman,1989) では、精神科の療法士が犬を連れて治療を行った結果、治療前に比べて子どもの孤立行動は激減したという結果が出た。しかし、治療中社会的相互行動は数倍もの上昇が認められたが、1ヶ月後の追跡調査の際には中間レベルにまで減少していたという。 様々な研究の結果、下記の効果などが確認されている。 生理的効果 病気の回復・適応の補助、刺激やリラックス効果、血圧やコレステロール値の低下 活動機会の増加、神経筋肉組織のリハビリなど。 心理的効果 元気づけ、リラックス・くつろぎ作用、自尊心・有用感、達成感、責任感などの肯定的感情、心理的自立を促す、子どもに対する教育的効果、ユーモアや遊びの提供、など。 今後発展が期待できる治療分野は『小児医療』『高齢者医療』『精神科医療』『リハビリテーション医療』などがあげられている。さらに運動が必要な糖尿病患者の散歩を楽しくしたり、ホスピスで死を迎えている患者の心の慰めに活用している、という報告もある。医療メニューの一つとして利用される可能性もある。
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