アウトサイダーアーティストとして注目される
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/14 03:07 UTC 版)
「小幡正雄」の記事における「アウトサイダーアーティストとして注目される」の解説
小幡が暮らす施設で、施設で暮らす人たちのために絵画教室が行われることになり、講師として地元神戸在住の画家、東山カジが招かれた。絵画教室で東山は職員から「絵画教室には参加しないが、絵を描いている人物がいる」との話を聞きつけ、小幡の部屋を見に行った。そこで独自の段ボール絵画で溢れかえっている小幡の部屋を見た東山はその価値を見抜き、小幡とその絵画作品について知人の画家や美術館の学芸員に紹介した。これがアウトサイダーアーティスト、小幡正雄発見のきっかけであった。 その後、兵庫県立美術館学芸員の服部正や、西宮市にあるすずかけ作業所で絵画教室を行う絵本作家のはたよしこなど、アウトサイダーアートに関心を持つ人々の評価を受けるようになり、小幡の作品は展覧会に出品されるようになった。そしてこれまで施設の定期清掃時には全て処分されていた作品も、しっかりと保存されるようになった。 2006年、来日して日本のアールブリュットを調査していたアール・ブリュット・コレクション館長のリュシエンヌ・ペリーは、ボーダレス・アートギャラリー NO-MAで行われていた展覧会、「快走老人録」で展示されていた小幡の作品を、同展覧会に出品されていた宮間英次郎の帽子作品とともに高く評価し、その結果、2008年に日本で行われた展覧会、「アール・ブリュット 交差する魂展」と、2008年から2009年にかけてスイス、ローザンヌのアール・ブリュット・コレクションで行われた「日本展」の出展作家の一人として選ばれた。小幡の作品は「日本展」終了後、アール・ブリュット・コレクションに収蔵された。
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