アイゼンハワー・ダラー(1971年〜1978年)
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「1ドル硬貨 (アメリカ合衆国)」の記事における「アイゼンハワー・ダラー(1971年〜1978年)」の解説
アイゼンハワー・ダラー硬貨、1972年 200周年記念硬貨、1976年 1971年から1978年にかけ、アメリカ合衆国造幣局は表側にドワイト・D・アイゼンハワー大統領の肖像を、裏側にアポロ11号の月面着陸を描いた新デザインの1ドル硬貨を製造した。硬貨の両側は造幣局の主任彫刻家、フランク・ガスパッロによりデザインされたものである。1975年から1976年まで製造された1976年の200周年記念硬貨には、裏側に自由の鐘と月の絵が描かれた。これはデニス・R・ウィリアムズによるデザインで、この際表側のアイゼンハワーの肖像のデザインは続投して起用された。このアイゼンハワー・ダラーの通常貨には銀は含まれておらず、他のダイム・クォーター・ハーフ・ダラー硬貨と同じ、銅とニッケルの合金が用いられているが、記念のミントセットには銀貨仕様のものも製造された。通常貨は、この金属構成により、硬貨は摩耗に対してより強くなり、他の小さな通貨単位の硬貨と同じく、何度使用されてもその光沢を保っている。 主にその大きなサイズや持ち運びに不便な重量(直径38.1mm、重さ20g)、更にはほとんどの自動販売機に使用できなかった事実があったため、このアイゼンハワー・ダラーは一般に多く出回ることがなかった。しかし、カジノでは最も多く使用され、未だにアメリカのカジノで使用される1ドルの代用貨幣(トークン)は、このアイゼンハワー・ダラー硬貨とサイズや重さがほぼ同じである。硬貨が法定貨幣のまま廃止されるに先立ち、多くのカジノでは独自のトークン硬貨を製造せず、このアイゼンハワー・ダラー硬貨をそのまま使用した。
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