わせゆたか【ワセユタカ】(工芸作物)
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登録番号 | 第4951号 |
登録年月日 | 1996年 3月 18日 | |
農林水産植物の種類 | 桑 | |
登録品種の名称及びその読み | わせゆたか よみ:ワセユタカ |
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品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業生物資源研究所 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台二丁目1番地2 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 藤田晴彦 片瀬海司 内川長弥 矢崎利一 片桐幸逸 松島幹夫 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「五郎治早生」に「しんいちのせ」を交配して育成された固定品種であり,枝条の長さが長く,耐寒性及び裏うどんこ病に強く,良質,多収の普通栽培及び密植栽培向きの春・夏秋の壮蚕用品種である。 刈桑樹型は直立,冬芽の着き方は平行直立,冬芽の色は赤褐色,光沢及び副芽の多少は中である。葉の欠刻数は0~4,大きさはやや大,葉先は尾状,鋸歯は鈍鋸歯,葉色は淡緑色,葉面の粗滑は平滑,葉の横断面はやや内巻,厚さは中である。枝条数はやや多,枝揃いは中,側枝数は少,枝条の長さは長,太さはやや細,色は灰褐色,表面の粗滑は滑,枝の姿勢は直立,枝の曲直は真直,節間長はやや長である。花性は偏雄性,雌花穂の多少は極少である。樹勢はやや強,発芽の早晩は早,発芽の揃いは斉,再発芽力は中,さし木発根力は良である。耐寒性は強,耐倒伏性はやや強,胴枯病及び萎縮病抵抗性は中,裏うどんこ病抵抗性は強である。蚕期別収葉量は春蚕期は多,夏秋蚕期はやや多,葉のこき取りは中,硬化は晩,飼料価値は良である。 「しんいちのせ」と比較して,冬芽の色が赤褐色であること,葉先が尾状であること,枝条数が多いこと,枝条の色が灰褐色であること,耐寒性が強いこと等で,「あおばねずみ」と比較して,冬芽の色が赤褐色であること,葉先が尾状であること,葉の厚さが薄いこと,枝条の長さが長いこと,枝条の色が灰褐色であること,花性が偏雄性であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,蚕糸試験場(現蚕糸・昆虫農業技術研究所)松本支所(長野県松本市)において,昭和50年に「五郎治早生」に「しんいちのせ」を交配し,51~54年に個体選抜,55~59年に系統選抜を行って育成した固定品種である。60年から耐寒性試験,63年から「中75-42」の系統名を付して系統適応性試験を行い,その特性を確認して育成を完了したもである。 |
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