よ‐の‐なか【世の中】
読み方:よのなか
1 人々が互いにかかわり合って生きて暮らしていく場。世間。社会。「—が騒がしくなる」「暮らしにくい—になる」
2 世間の人々の間。また、社会の人間関係。「—はもちつもたれつだ」
「親も友達もないんです。つまり—がないんですね」〈漱石・明暗〉
3 世間のならい。
「病気が出るほど嫌な人でも、—にゃ勝たれないから」〈鏡花・化銀杏〉
「入道殿をはじめ参らせて—におはしある人、参らぬはなかりけり」〈古本説話集・下〉
「—かはりて後、よろづ物うくおぼされ」〈源・葵〉
「父殿うせ給ひにしかば、—おとろへなどして」〈大鏡・兼通〉
「歌はよまざりけれど、—を思ひ知りたりけり」〈伊勢・一〇二〉
9 外界のようす。あたりの自然。
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