やくびと
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 09:00 UTC 版)
御神田に奉仕する人を「やくびと」(役人)と言う。以前は衣装を自前で用意する必要があったため、地区の有力者から順に選ばれることが多かった。そのため、神事に出られることを名誉とする風潮があったが、少子化のため、そうした雰囲気は薄れてきている。 以下に役とその役割を記す。 太鼓(太鼓打ち) - 1人。女装した男児が田舟に乗って太鼓を演奏する。 簓(ささら、簓摺り) - 2人。簓という楽器を演奏する。「さいとりさし」の舞も担当する。 早乙女 - 6人。御神田の花形。やくびとの中で女性が担当するのはこれだけである。 大鼓(おど) - 太鼓とも表記する。1人。要所で掛け声の後、鼓を打つ。 小鼓(こど) - 1人。大鼓と交互に鼓を打つ。 謡(うたい)- 6人。田植え歌と踊り込み歌を担当。 笛 - 2人。田楽の曲を担当する。 立人・田道人(たちど) - 6人。早乙女とともに田植えを行う。 柄振(えぶり、柄振指し) - 2人。竹取り神事の後の田をならしたり、踊り込みの先導を務める。 警護 - 1人。長い歴史の中で本来の名前は不明となり、役割から「警護」と呼ばれる。他のやくびとを見守り、祭りの円滑な進行を支える。 やくびとのほかにも、忌竹(いみだけ)を奪い合う男衆、伊雑宮の神職、神事の指導をする師匠、奉仕区の区長、やくびとの身辺の世話人、神田のある上之郷の住民などが祭りの運営に携わっている。
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