プル‐サーマル
プルサーマル(ぷるさーまる)
日本の原子力発電所で使われている軽水炉では、ウランを発電の燃料としている。この軽水炉で、プルトニウムとウランが混ざった混合酸化物 (MOX) を燃やして発電する方式をプルサーマルといい、実現寸前のところに来ている。
プルサーマル計画は、核燃料サイクル計画が1995年の高速増殖炉「もんじゅ」の事故で中断したため、余ったプルトニウムを減らす目的で導入が検討された。
日本で主流となっている軽水炉は、原子力発電所に設置されている普通の原子炉だ。したがって、プルサーマル計画が実施されれば、再処理したプルトニウムを繰り返し利用することで、電力を安定的に供給できるとされている。
しかし、MOX燃料の検査データねつ造事件や茨城県東海村での臨界事故などから、原子力に対する住民の不信感が高まった。そして、新潟県の柏崎・刈羽原発と福井県の高浜原発では、2000年から実施される予定だったプルサーマル計画は先送りされている。
(2001.04.25更新)
プルサーマル
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