懐山のおくない
名称: | 懐山のおくない |
ふりがな: | ふところやまのおくない |
種別1: | 民俗芸能 |
保護団体名: | 懐山おくない保存会 |
選択年月日: | 1983.12.16(昭和58.12.16) |
都道府県(列記): | 静岡県 |
市区町村(列記): | 天竜市懐山 |
代表都道府県: | 静岡県 |
備考: | とおとうみのひよんどりとおくない 所在地が同一都道府県内のもの(このデータは種別1から移行しています) |
解説文: | この芸能は「おこない祭り」ともよばれ、毎年一月三日に、懐山の泰蔵院で演じられている。愛知・長野・静岡の各県境の山間では春祈祷【はるきとう】としてのオコナイが、それぞれの土地の観音堂・阿弥陀堂などのお堂でおこなわれ、田遊び・猿楽・田楽などの中世芸能が演じられており、懐山のおくないも、それら一連のものの一つである。 懐山には近年まで、およそ四十番の芸能が伝承されており、この種のものの中では、最も数が多かった。また、この中には「まりのかがり」などの猿楽能の曲や「綿付【わたづけ】」、「塩買い」などの、ものまね(狂言)など、特有の曲目も含まれている。 かつては旧暦の一月四日から五日にかけて、夜を徹して演じられたが、現在は一月三日に泰蔵院の裏山にある伽藍祠【がらんし】の前で、「三々九度の盃」、「禰宜【ねぎ】の祝詞」、「順の舞」をおこない、泰蔵院阿弥陀堂に帰って、「順の舞」、「片剣【かたつるぎ】の舞」、「同もどき」、「鬼の舞」、「駒の舞」、「女郎の舞」、「年男」、「田遊び」等の演目を演じ、最後に「鎮【しず】めの獅子の曲」と続き、その日のうちにすべての行事が終る。現在はやや省略された形で演じられているが、伝承芸能四十番の中には貴重な演目が多いので、全く忘失されないうちに記録にとどめて置く必要がある。 |
延年・おこない: | 寺野の三日堂ひよんどり 小滝のチョウクライロ舞 小迫の延年 懐山のおくない 新山の延年 根知山寺の延年 毛越寺の延年 |
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