ひとりかくれんぼとは? わかりやすく解説

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ひとりかくれんぼ

作者日高

収載図書もちろん奇妙にこわい話寄せられた「体験
出版社光文社
刊行年月2008.7
シリーズ名光文社文庫


ひとりかくれんぼ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/29 13:42 UTC 版)

ひとりかくれんぼとは、日本の近代怪談の1つで、都市伝説である[1]降霊術の一つとされる[2]。ひとり鬼ごっことも呼ばれる[3]

概要

元は関西地方四国地方コックリさんと共によく知られる遊びであったといわれるが[1]、ある大学サークルが都市伝説の広まりかたを研究するため、意図的にこうした話を世に流布したとする説もある[4]。コックリさんと同様に、一種の降霊術とされ[5][6]、自分自身を呪うという説もある[7]。コックリさんよりも危険な遊びとされる[8]

2007年4月18日、大型電子掲示板2ちゃんねる」のオカルト超常現象板に詳細な方法が紹介され、さらにこれを実行したことで様々な怪奇現象に遭遇したといった体験談が書き込まれ、それを見た読者が次々に検証を試み、その結果をネットで紹介したことによって一般にも広く知られることとなった[5]

用意するもの

進行方法

下準備としてぬいぐるみに名前をつけ、詰め物を全て出して代わりに米と自分の(切って入れる)を入れて縫い合わせる[5][9]。余った糸は、ある程度ぬいぐるみに巻きつけて結ぶ[6][9]。中に入れる米はぬいぐるみの内臓を、糸は血管を表しているともいう[1]。隠れ場所を決めておき、そこに塩水を用意しておく[1][9]

午前3時になったら以下の順に行動する[9][12](以下、自分の名前:○○、ぬいぐるみの名前:△△とする)。

  1. ぬいぐるみに対して「最初の鬼は○○だから[1][9]」と3回言い、浴室に行き、水を張った風呂桶にぬいぐるみを入れる[7][9]
  2. 家中の照明を全て消してテレビだけつけ、砂嵐が出ている状態にし[1][7]、目を瞑って10秒数える[1][12]
  3. 刃物を持って風呂場に行き、「△△見つけた」と言って刺す[9][12]
  4. 「次は△△が鬼だから[9]」または「次は△△が鬼[1]」と3回言い、自分は塩水のある隠れ場所に隠れる[1][9]
  • 別説
    • ぬいぐるみは風呂桶ではなく、浴槽に入れる[12][13]。または、洗面台でも可ともいう[6]
    • 塩水は前もって隠れ場所に準備するのではなく、ぬいぐるみを見つけて「次は△△が鬼」と言った後、塩水を持ちながら隠れ場所へ行く[12][13]
    • ぬいぐるみを刺した直後に『次は〜』などと言わずに、すぐに逃げ、塩水を用意した場所に隠れる[7]

終了方法

塩水を少し口に含んでから出て、ぬいぐるみを探して、コップの残りの塩水、口に含んだ塩水の順にかけ、「私の勝ち」と3回宣言して終了となる[9][14]。必ずこの手順によって、1〜2時間[1]、または2時間以内に終了させなければならない[7][13]。なお、ひとりかくれんぼに使用したぬいぐるみは、最終的に燃える方法で処理する必要があるとされている。

別説

前述のように手順には噂話により諸説があるが、大きく異なるものとして、以下のようなものもある。

  1. 午前3時になったら、塩水を満たした風呂桶の周りに10本のろうそくを立てて火を点し、室内の照明をすべて消す[15]
  2. 綿を抜いたぬいぐるみに米と、ニワトリ心臓を入れ、紐で縛る[15]
  3. ぬいぐるみを風呂桶に入れ「最初の鬼は私」と言って、ぬいぐるみに包丁を突き立てる[15]
  4. 「じゃあ、今度はあなたが鬼」と言って、押し入れなどに隠れる[15]
  5. かくれんぼを終わらせるためには、ぬいぐるみから心臓を取り出し「私が勝ち」と宣言しなければならない[15]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m 田川幹太(監督)『ほんとにあった怖い都市伝説 II』(DVD)クリエイティブアクザ、2008年12月12日。JAN 4571174014989。 
  2. ^ コトリバコ、きさらぎ駅、ひとりかくれんぼ…ネット発の“怖すぎる”怪談たち”. MOVIE MALKER PRESS (2021年2月17日). 2025年4月29日閲覧。
  3. ^ オーディオブック 幽霊譚 〜霊威〜 「実録! 一人かくれんぼ」”. でじじ. パンローリング (2010年). 2010年1月28日閲覧。
  4. ^ ファンキー中村『幽霊譚 〜霊威〜 「実録! 一人かくれんぼ」パンローリング、2010年。 (オーディオブック)
  5. ^ a b c d e f g h i j k ドミンゴ 2008, pp. 34–41
  6. ^ a b c 花邑沙希 (2010年7月30日). “花邑沙希、ひとりかくれんぼを実体験”. 漫画の新聞 マンガで読むニュース. カバネット. p. 1. 2013年4月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年1月26日閲覧。
  7. ^ a b c d e f g 張江肇、鈴木ワタル(製作)『怪奇! アンビリーバブル 恐怖! 呪われた遊び』(DVD)ブロードウェイ、2008年3月7日。JAN 4944285008305。 
  8. ^ ウソかホントかわからない やりすぎ都市伝説 ザ・ドラマ”. テレ東. 2025年4月29日閲覧。
  9. ^ a b c d e f g h i j k l m n 島田 2008, pp. 48–51
  10. ^ 【実行厳禁】「ひとりかくれんぼ」”. 2023年8月1日閲覧。
  11. ^ あなたを恐怖の世界へ導く「ひとりかくれんぼ」”. おもしろコミュニティ 縁count (2007年7月22日). 2008年5月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年1月28日閲覧。
  12. ^ a b c d e 花邑沙希、ひとりかくれんぼを実体験”. 漫画の新聞 マンガで読むニュース. p. 2. 2013年4月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年1月26日閲覧。
  13. ^ a b c 清水匡(監督)『ドキュメント『超』怖い話 〜都市伝説編〜 III』(DVD)竹書房、2008年10月3日。JAN 4985914608343。 
  14. ^ 花邑沙希、ひとりかくれんぼを実体験”. 漫画の新聞 マンガで読むニュース. p. 3. 2012年7月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年1月26日閲覧。
  15. ^ a b c d e 小田泰之『渋谷の女子高生たちが語った“呪いのリスト”4』(DVD)アムモ、2009年12月25日。JAN 4571153233011http://www.amumo.jp/movie/noroinolist4.html 

参考文献

関連項目


ひとりかくれんぼ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 04:21 UTC 版)

怪談都市伝説」の記事における「ひとりかくれんぼ」の解説

近畿地方行われる降霊術に関する噂。詳細は「ひとりかくれんぼ」を参照

※この「ひとりかくれんぼ」の解説は、「怪談都市伝説」の解説の一部です。
「ひとりかくれんぼ」を含む「怪談都市伝説」の記事については、「怪談都市伝説」の概要を参照ください。

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