土砂流
読み方:どしゃながし
- 共謀詐欺犯-例ヘバ甲ガ前方ヲ通行中、一見現金ノ包物ニ紛ハシキ物件ヲ途上ニ遺失シ心付カザルモノノ如ク装ヒ、其背後ヨリ通行シ来リタル何人カガ之レヲ拾得スルヲ認メタル乙ハ、其拾得者ニ対シテ共ニ其内容ノ金子ヲ何レカ安全ナル場所ニ至リ分配センコトヲ約シ、途中拾得者ガ単独ニ之ヲ持チ去ラザル保証ノ為ナリト称シ、拾得者本人ノ所持セル金品ヲ預リ、時機ヲ図リテ横領逃走スル共謀詐欺ノ手段ヲ云フ。〔第三類 犯罪行為〕
- 詐欺の一手段。遺失物拾得横領事項を仮装し之を種にして他人より金品を詐取するもの。
- 〔隠〕数人共謀して土地の事情に通ぜざる旅人を選び、遺失物を拾得した様に見せかけ、その横領の仲間入をさせ、割前を出させること。
- 「おてんきし」に同じ詐欺にして、単独又は共謀にてなす。一人が贋造の金品を通行人の来る前路上に落しおき、他の同類が通行人と共同で拾ひ、警察へ届けようとする途中、種々の口実を設け拾得した金品を預けて信用せしめ、通行人の金品を借り受けて逃げる詐欺のことを云ふ。
- 〔犯〕数人共謀して土地の事情に暗い旅人を選び、遺失物を拾得したように見せかけ、利益をわかつ口実に、割前を出させること。
- 詐欺手口の一種(関西地方の語で関東ではお天気師という)。土砂を流した後即ち天気のよい日を選んで犯行するところより。「お天気師」参照。〔詐〕
- 「おてんきし」に同じ詐欺にして、単独又は共謀でする。一人が贋造の金品を通行人の来る前路上に落しおき、他の同類が通行人と共同で拾い、警察へ届けようとする途中、種々の口実を設け拾得した金品を預けて信用させ、通行人の金品を借り受けて逃げる詐欺のことをいう。
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