とりあえず自分で行う確認
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 09:26 UTC 版)
「一過性脳虚血発作」の記事における「とりあえず自分で行う確認」の解説
まず自分や家族で行えるFASTファスト と呼ばれる確認方法がある。アメリカ・マサチューセッツ州公衆衛生局による啓蒙キャンペーン (en) ではビデオアニメーションも制作されている 。 Face : 顔のまひの確認。口の横あたりを口角(こうかく)と言うが、両側の口角を引き上げるようにして「いー」と言って笑顔を作ってみる。それまで何でもなかったのに片側の口角が突然あがらなくなったらTIAの疑いが高い。 Arm : 腕の麻痺の確認。目を閉じて、手のひらを上向きにして両腕をまっすぐ前に突き出してみる。麻痺がある場合、麻痺がある側の腕が回転しながら下がってくる。 Speech : 言葉の麻痺の確認。短い簡単な文章を実際にいくつか発音して確認する。例えば「太郎が花子にリンゴをあげた」と「ラ行」の多い文章を言ってみると判りやすい。思い出せない場合、どんな文章でもいいから、いくつもはっきりと言ってみる。 Time : 以上の3つ(FAS)の確認を行い、どれかが明らかに該当していたら、「Time」つまり医師に見てもらうべき時だ、ということで病院に行く。 TIAの症状は短時間で消えるが、TIAが出た段階で病院で検査を行い対策を打っておくと、その後に脳梗塞になるリスク(上述のように数ヶ月以内に20~30%の人が脳梗塞になる)を回避できる可能性がある。 ただし、飲酒をしている最中はこうした症状がでるのは自然なことなので特別に心配する必要はない。逆に言えば、飲酒中は飲酒の症状とTIAの症状が区別がつかないので見落とすことがある。
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