てんや・わんやとは? わかりやすく解説

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てんや‐わんや

[名・形動大勢の人が秩序なく動き回りごった返すこと。また、そのさま。「宴会準備台所は—だ」

[補説] 手に手にの意の「てんでん」と、関西方言むちゃくちゃの意の「わや」とが結合してできた語という。獅子文六新聞小説「てんやわんや」で広く一般に使われるようになったもの。


てんやわんや


てんやわんや

作者宇江佐真理

収載図書夕映え
出版社角川春樹事務所
刊行年月2007.10


てんやわんや

  1. 大勢してわいわいと騒ぐことである。何時も騒いでばかりゐる人達を、「てんや組」、「わんや組」などといふので、そこから生れ言葉である。
  2. 先を争つて我勝ちわんさわんさ騒ぎ立てること。

分類 学生

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てんやわんや

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/22 07:49 UTC 版)

てんやわんや』は、『毎日新聞』に1948年から1949年にかけて連載された獅子文六による日本小説、またそれを原作とする日本映画である。

概要

太平洋戦争の終戦直後、獅子文六が妻の実家がある愛媛県宇和島市津島町(旧北宇和郡岩松町)に疎開していた時の様子を題材としている。

宇和島市を題材にした『大番』と同じく愛媛県南予地方の人情、文化、方言などを詳しく知ることができ、この地方特有の「牛の突き合い」(闘牛)、「牛鬼」(お祭りの練り物岩松川の大うなぎ(愛媛県の天然記念物)とっぽ話(ホラ話)や戦後すぐにおこった「南海大地震」などが興味深く紹介されている。

ストーリー

主人公犬丸順吉は、戦犯の容疑を恐れ、師事していた代議士鬼塚の郷里「相生町」(津島町がモデル)に疎開する。彼は鬼塚の紹介で「相生長者」の家に食客として住み着き、彼や彼の知人から厚遇される。饅頭食いの越智善助、うなぎ取りの名人田鍋拙雲、謄写版恋文三割歩留り多賀谷青年など、ユニークな人物が多く登場することで、戦後の荒廃した東京と、のんびりとした「相生町」の好対照が見事に描かれている、獅子文六の代表作のひとつである。

映画版

てんやわんや
監督 渋谷実
脚本 斎藤良輔
荒田正男
製作 山本武
出演者 佐野周二
淡島千景
志村喬
薄田研二
藤原釜足
三井弘次
桂木洋子
音楽 伊福部昭
撮影 長岡博之
配給 松竹
公開 1950年7月23日
製作国 日本
言語 日本語
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小説を原作とする映画が1950年に公開された。宝塚歌劇団出身である淡島千景の映画デビュー作で、第1回ブルーリボン賞主演女優賞を受賞している[1]

キャスト

その他

  • 小説にちなんだ菓子として、「大野文六堂」の「文六餅」、「浜田三島堂」の「善助餅」がある[2]
  • 地元の大畑旅館には、獅子文六が執筆していた部屋が保存されている。
  • 漫才コンビの獅子てんや・瀬戸わんやは本作から名前を取ったものである。
  • 越智善助の食べた饅頭の数は原作では31個だが映画では51個になっている。因みに浜田三島堂の「善助餅」のコマーシャルも51個である。

関連項目

脚注

  1. ^ 淡島千景さん追悼…映画『真実一路』放送決定”. シネマトゥデイ (2012年2月20日). 2019年2月18日閲覧。
  2. ^ 津島ネット市場

外部リンク


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