つ に関わる諸事項
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 04:40 UTC 版)
「つ」は破擦音であるため、「ち」と共にタ行の他の音との子音の差が大きいといえる。「た」「て」「と」に近い子音で発音するとすれば破裂音 [tu] になるが、純粋な日本語にはもはや存在しない音であり、対応する仮名もないが、外来語等の表現としては用いられる。この場合、「とぅ」「トゥ」と表記されることが多い。 上代の「つ」は舌先の破裂音を子音とする [tu]であったと考えられるが、室町時代末には摩擦音を伴う [tsu] に転じていた。現在もごく一部の方言に [tu] の発音が残る。 主に外来語に当てはめるために、あ行の文字を後続させて、つの子音[ts]と他の母音をあわせた音を表す。このとき、後続するあ行の文字は拗音同様、一般に小さく書く。例:ツァラトストラ、ツェルニー、カンツォーネ、エリツィン等。例外として、「おとっつぁん」など日本語での用法もある。 かなで日本最短となる駅の名は「津(つ、Tsu)」である。 日本式の天気記号では「ツヨシ(強し)」の略として、雨強し、雪強し、雷強しの3つに用いられる。 ㋡(ツを○で囲んだもの、マルツ)は、郵便において不在のために局に持ち帰って留置される郵便物の意味で用いられる。不在「通知」のツ。 同じく「㋡」あるいは「ツ」は、Unicode(ユニコード)に対応した欧米のチャットでしばしばスマイリーとして使われる。この場合、1、2画目が両目、3画目が微笑んだ口元を表している。「¯\_(ツ)_/¯」は肩をすくめたポーズを表す。 横書きの電子掲示板やTwitter上では、その右側の何かを差し出すなどの動作をしている手の形を「つ」の一文字で表現することがある。例えば、「つ お茶」の文字で、お茶を差し出す手を意味する。この場合の「つ」は、欧米で「㋡」がスマイリーを表現する場合と同様に、文字の意味と関係がないアスキーアートの用法である。
※この「つ に関わる諸事項」の解説は、「つ」の解説の一部です。
「つ に関わる諸事項」を含む「つ」の記事については、「つ」の概要を参照ください。
- つ に関わる諸事項のページへのリンク