朝鮮王朝
朝鮮王朝(ちょうせんおうちょう)とは、14世紀末から20世紀初頭まで朝鮮半島全土を支配した王朝です。正式な国号は明の皇帝から授かった「朝鮮」ですが、日本では一般的に「李氏朝鮮」という呼び名を用いています。これは地名としての朝鮮や(衛氏朝鮮などの)古朝鮮と区別する意味合いがあります。
朝鮮王朝の成立は1392年。日本では南北朝時代だった年代です。当時は高麗が朝鮮半島全土を支配しており、これを「太祖」こと李成桂(イ・ソンゲ)が滅ぼして王位に就いたことで朝鮮王朝が成立しました。建国当初から一貫して中国王朝(明および清)との君臣関係(冊封体制)に組み込まれていました。
朝鮮王朝の滅亡は1910年。明治時代の日本(大日本帝国)が韓国を併合して自国の統治下の置いたためです。
朝鮮半島は朝鮮王朝だけでなく日本海周辺の国々にとって地政学的な要衝でした。19世紀末から20世紀初頭にかけては、朝鮮半島の権益を巡り、日本(大日本帝国)と中国(清)、およびロシア(ロシア帝国)が衝突、日清戦争および日露戦争が勃発しています。日韓併合には紆余曲折の結果です。
ちなみに、いわゆる「秀吉による朝鮮侵攻」(文禄・慶長の役)は16世紀に数度にわたって行われており、朝鮮王朝に対する侵攻です。朝鮮王朝も15世紀に対馬を攻撃したりしています。
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