ちゃんちゃん焼き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/28 21:04 UTC 版)
ちゃんちゃん焼き(ちゃんちゃんやき)は鮭などの魚と野菜を焼いて味噌などで調味した日本の郷土料理。北海道や青森県の漁師町の名物料理である。
ちゃんちゃん焼きは、2007年に農林水産省の主催で選定された農山漁村の郷土料理百選において、ジンギスカン、石狩鍋と共に、北海道を代表する郷土料理として選出されている[1]。また青森県深浦町では、30年以上にわたり定期的に「津軽チャンチャンまつり」と呼ばれるイベントが開催され、ちゃんちゃん焼きが振る舞われている[2]。
調理
元来三枚おろしにしたサケが用いられたが、切り身のサケが用いられることもある[3]。サクラマスを使用する場合[4]、ニジマスを使用する場合[5]など他の魚を使うこともある。
これとともに加える野菜としては、キャベツ[4][6]、玉葱[4][6]、人参[4][6]、ピーマン[6]などがある。
伝統的には鉄板が用いられたが、フライパンやホットプレートで調理されることも多い[3]。ホットプレートやフライパンを熱して油を引き、魚の身を入れて焼き、その周囲の空いた場所で野菜を炒める[4]。フライパンの場合には魚の身を寄せて空いた場所で野菜を炒めることもある[6]。
魚の身については、皮を下にして焼きながら、その後に投入した野菜やバター、味噌だれとともに、ほぐしながら身を焼いていく方法がある[4]。フライパン調理の場合には、身側から入れてひっくり返して皮側も焼く方法もみられる[6]。
味噌だれに用いられる調味料は、味噌のほか、酒、みりん、砂糖、おろしニンニクなどである[4][6]。隠し味にヨーグルト[6]を入れているものもある。
最後にバターをのせるが、蓋をする前に入れて蒸し焼きにしたり[4]、あるいは蒸し焼き後の仕上げにのせる[6]。レモンを絞って食べることもある[4]。
アルミホイルを被せるのではなく包んでしまうホイル焼きの調理法が用いられることも一般的である[3]。
語源
何故この名称で呼ばれるのか、その由来は定かではない。説としては、「お父ちゃんが焼いて調理するから」[7]、「ちゃっちゃと(=素早く)作れるから」[7]、「鮭を焼くときに、鉄板がチャンチャンという音を立てるから」、「仕事中の漁師が親方の目を盗み、浜でスコップを使い鮭を焼いて食べたときにちゃんちゃんこで身を隠していたから」、「焚き火を起こすときの火打石の音から」、「鮭定置網は土俵と呼ばれる重しで固定されている[8]。古い時代には土俵の作成に大きな鋤簾(じょれん)が使われていた。当時浜では鋤簾の事をチャンチャンとよんでいた[9]。そのチャンチャンを鉄板代わりに利用して調理した事から命名された」、などがある。
脚注
- ^ “北海道・東北の選定料理一覧”. 農山漁村の郷土料理百選. 財団法人農村開発企画委員会 (2007年). 2017年5月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年5月26日閲覧。
- ^ “津軽チャンチャンまつり”. 津軽チャンチャン祭り. 深浦町観光協会. 2025年9月16日閲覧。
- ^ a b c “鮭のチャンチャン焼き 北海道 | うちの郷土料理:農林水産省”. 2023年1月14日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 東北食べる通信、2026年3月1日閲覧。
- ^ 富士養鱒場だより第229号、静岡県水産技術研究所富士養鱒場、2026年3月1日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i ~北海道の郷土料理~鮭のちゃんちゃん焼き、札幌市東保健センター、2026年3月1日閲覧。
- ^ a b “ちゃんちゃん焼のレシピ”. 農山漁村の郷土料理百選. 財団法人農村開発企画委員会. 2017年6月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月10日閲覧。
- ^ 秋サケ定置網の土俵入れのようす 昭和30年頃 標津町 標津百科事典
- ^ 桑名市の漁業-桑名市 桑名市ホームページ
外部リンク
ちゃんちゃん焼き
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