それ以外の条項
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 16:08 UTC 版)
1963年貴族法はイングランド貴族、グレートブリテン貴族、連合王国貴族と同じく無条件で貴族院議員に就任する権利をスコットランド貴族に与えたが(第4条)、これは貴族代表議員の制度の終焉と(1707年スコットランド貴族代表議員法(英語版)、1847年貴族代表議員(スコットランド)法、1851年貴族代表議員(スコットランド)法は1963年貴族法の施行に伴い廃止された)、貴族院におけるスコットランド貴族議員の人数の大幅増(16人から約115人に上昇)を意味した。一方、アイルランド貴族にも同じ権利を与える修正案は賛成8、反対90で否決された。 アイルランド貴族はそれまで連合王国庶民院の選挙では投票を禁止されていたが、1963年貴族法により投票を許可された(第5条)。 アイルランド貴族を除く女性世襲貴族は1963年貴族法により貴族院議員に就任する権利を与えられた(第6条)。これにより貴族院の女性議員が12人増えた。1963年貴族法に先立つ1958年一代貴族法では男性・女性にかかわらず一代貴族に貴族院議員に就任する権利を与えており、第2代レイブンズデール女男爵アイリーン・カーゾン(英語版)は1958年に一代貴族であるケドルストンのレイブンズデール女男爵に叙されたためすでに貴族院議員に就任していた。1963年貴族法の成立以降、1999年貴族院法の成立以前に貴族院議員に就任した女性世襲貴族は下記の通り。 貴族院議員に就任した女性世襲貴族爵位名前就任日出典ノッキンのストレンジ女男爵 エリザベス・フランシス・フィリップス(英語版) 1963年11月19日 オードリー女男爵(英語版) ロジーナ・ロイス・ヴェロニカ・マクナミ 1963年11月20日 ボーモント女男爵(英語版) モナ・ジョセフィン・テンペスト・フィッツアラン=ハワード(英語版) 1963年12月4日 キンロス女卿 ベアトリス・メアリー・グレンヴィル・フリーマン=グレンヴィル 1964年2月18日 エロル女伯爵 ダイアナ・デニス・ヘイ(英語版) 1964年7月29日 ネアーン女卿 キャサリン・イヴリン・コンスタンス・ビガム 1964年10月27日 センピル女卿 アン・モイラ・フォーブス=センピル 1966年7月19日 バークリー女男爵(英語版) メアリー・ラル・フォーリー=バークリー(英語版) 1967年5月10日 ラウドン女伯爵 バーバラ・ハドルストン・アブニー=ヘイスティングス(英語版) 1967年6月22日 フリーランドのリーヴェン女卿(英語版) ブリジット・ヘレン・モンクトン(英語版) 1967年10月26日 サザーランド女伯爵 エリザベス・ミリセント・サザーランド 1968年3月26日 ダーシー・ド・ネイス女男爵 ダヴィナ・マーシア・ハーバート・イングラムズ(英語版) 1969年7月15日 デイカー女男爵(英語版) レイチェル・レイラ・ダグラス=ヒューム(英語版) 1970年5月28日 ハンガーフォードのポータル女男爵(英語版) ローズマリー・ポータル 1972年4月26日 ダドリー女男爵(英語版) バーバラ・エイミー・フェリシティ・ハミルトン 1973年5月23日 ルーカス女男爵 アン・ローズマリー・パーマー 1975年6月10日 マー女伯爵 マーガレット・オブ・マー(英語版) 1975年10月28日 アバーネシーのソルトーン女卿 マージョリー・フローラ・フレイザー(英語版) 1979年12月13日 ブレイ女男爵(英語版) メアリー・ペネロープ・オーブリー=フレッチャー 1986年4月9日 ストレンジ女男爵 ジーン・チェリー・ドラモンド・オブ・メギンチ(英語版) 1986年12月17日 ビルマのマウントバッテン女伯爵 パトリシア・エドウィナ・ヴィクトリア・ナッチブル 1988年以前 ウォートン男爵 マートル・オリーヴ・フェリックス・ロバートソン(英語版) 1990年6月25日 ウィロビー・ド・アーズビー女男爵 ナンシー・ジェーン・マリー・ヒースコート=ドラモンド=ウィラビー(英語版) 1994年1月25日 バーナーズ男爵 パメラ・ヴィヴィアン・カーカム(英語版) 1995年10月25日 アーリントン女男爵 ジェニファー・ジェーン・フォーウッド 1999年5月27日
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