その他小分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 10:00 UTC 版)
プレーン・スポーク(plain spoke) 断面が円形で全長に渡って太さが均一なものをプレーン・スポークと言う。JISでは自転車用としてNo.15(15番 径1.8mm)からNo.12(12番 径2.6mm)まで4種類の太さが規定されており、No.13(13番 径2.3mm)のみ、ねじ部の太さが2種類設定されている。 バテッド・スポーク(butted spoke) 太さが途中で変化するものをバテッド・スポークまたは段付きスポークという。 両端部を通常の太さとし、中間部を細く絞ったものをダブル・バテッド・スポークという。これは、ワイヤースポークの使用過程において破断が生じる場合、被害個所は両端部に集中し、中間部はある程度太さを絞っても強度に余裕があるため、主に軽量化を目的として作られた。コスト高のため、主に競技用途に用いられる。JISではNo.15/16(両端部径1.8mm 中間部径1.6mm)と、No.14/15(両端部径2.0mm 中間部径1.8mm)が規定されている。 規格外の製品として、頭部・中間・ねじ部の太さがそれぞれ異なるものがあり、これはトリプル・バテッド・スポークと呼ばれる。 最も破断を起こし易い頭部付近のみを太くし、他の部分は均一な太さとしたものをシングル・バテッド・スポークという。耐衝撃性、耐荷重性を確保しながら、重量増加を抑えたい用途に用いられる。 エアロ・スポーク(aero spoke) 両端部の断面は円形だが、中間部を平たく帯状にしたものがあり、エアロ・スポークあるいは扁平スポークなどと呼ばれる。その名のとおり空気抵抗の低減を目的としたもので、車輪の回転時にスポークが風を切る際に生じる抵抗を減らすことができるとされる。わずかでも抵抗を減らしたい競技用自転車に用いられることがある。これはJISには規定が無い。 ストレート・スポーク(straight spoke) 通常のワイヤー・スポークに見られる首部の曲げが無くまっすぐなスポーク。特殊な設計のハブと組み合わされる。 ただし英語ではプレーン・スポークを指して straight gauge spoke と呼ぶことがあるため、この種のスポークは straight pull spoke と呼んで混同を防ぐ場合がある。
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