ワイヤー・スポーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 10:00 UTC 版)
車軸の上側に位置するスポークが、車体の重量を主に張力として支える。このため「テンション・スポーク」と表現することもできる。鋼鉄を細く引き伸ばして作られたワイヤー(ワイヤ)が、比較的小さな質量で大きな抗張力を発揮することに着目し、自転車の車輪の重量を軽減する手段として開発されたもので、1870年代ごろから盛んに使われるようになった。若干の弾力性を有するため振動・衝撃の軽減にも効果がある。自動車やオートバイにも広く使われた時代があるが、車両の高速化や大型化への対応に不利であるため、現在4輪車では例外的なものとなり、オートバイでは小形のものや、衝撃吸収性を求められるオフロード車、クラシカルな意匠を求められる製品などに限られるようになっている。しかし自転車においては現在でも圧倒的に多数を占めている。
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