その他の越境ルート(空港、開港、鉄道駅)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/01 05:30 UTC 版)
「カナダ=アメリカ合衆国国境」の記事における「その他の越境ルート(空港、開港、鉄道駅)」の解説
アメリカ合衆国はアメリカ行き航空便のあるカナダ側空港、すなわちカルガリー国際空港、エドモントン国際空港、ハリファックス国際空港、モントリオール・ピエール・エリオット・トルドー国際空港、オタワ・マクドナルド・カルティエ国際空港、トロント・ピアソン国際空港、バンクーバー国際空港およびウィニペグ国際空港に「通関前設備」と呼ぶ移民事務所を維持している。このことでカナダ発の航空便がアメリカ合衆国の空港に到着したときに、国際線到着処理を行わずに済むので効率を高めている。類似した手配が、アメリカ合衆国へ直接輸入される封印貨物を取り扱うカナダの主要海港に備えられている。カナダはこれに相当する人員をアメリカ合衆国の空港に配備していない。これはカナダの航空会社の行き先地が多く、主要カナダ空港から出発するアメリカ行き便の数に比較して便の数が限られているからである。またバンクーバーのセントラル・パシフィック駅では、乗客がアメリカの通関前設備を通り、その手荷物はシアトル行きアムトラック・カスケーズ号に載せる前にX線検査機を通すことが求められている。このことで国境を越える前に停車する必要がなくなっている。通関前設備は利用者の多いニューヨーク市からモントリオール行き(アディロンダック列車)あるいはトロント行き(メイプルリーフ列車)には備えられていない。これらの列車はモントリオールやトロントに向う途中の国境で停車するためである。乗客は実際の国境にある停車駅で通関する必要がある。 カナダのニューブランズウィック州やノバスコシア州からアメリカのメイン州に向う外洋型フェリーや、ブリティッシュコロンビア州からワシントン州またはアラスカ州に向かうフェリー便も運行されている。五大湖地方ではオンタリオ州からミシガン州、ニューヨーク州あるいはオハイオ州に向うフェリー便も運行されている。 セントローレンス川のボルト城は島の国境検査所を持っているが、カナダ側には同様な設備は無い。カナダ人は島に上陸するために個人識別証の提示を求められる。
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