その他の超伝導体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 09:09 UTC 版)
自由電子レーザーのFLASH(英語版)(中止されたTESLA線形加速器プロジェクトの成果)やEuropean XFEL(英語版)に用いられている超伝導加速(英語版)空洞は、純粋なニオブで作られている。フェルミ国立加速器研究所のクライオモジュール(英語版)チームは、同じFLASHプロジェクトに由来する超伝導加速技術を利用して、純粋なニオブ製の1.3 GHz 9セル超伝導加速空洞を開発した。この装置は国際リニアコライダーの30キロメートルに及ぶ線形加速器でも用いられることになっている。同じ技術は、SLAC国立加速器研究所のLCLS-II計画、フェルミ研究所のPIP-II計画でも用いられることになっている。 超伝導窒化ニオブで作られたボロメータは高い感度を持っており、テラヘルツ周波数帯における電磁放射の理想的な検知器である。この検知器はハインリッヒ・ヘルツサブミリ波望遠鏡(英語版)、南極点望遠鏡、Receiver Lb Telescope、アタカマ・パスファインダー実験施設(英語版)などで試験され、ハーシェル宇宙望遠鏡に搭載されてHIFI観測機器に用いられた。
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