その他のペミカン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 01:33 UTC 版)
米軍は19世紀後半のインディアン戦争において、ビーフジャーキー、ピノーレ(コーンミール)とともに、ペミカンを軍用糧食に採用した。米軍は第二次世界大戦中、軍用糧食としてペミカンを参考に「ペミカンビスケット」を開発した。これは、小麦・大豆・トウモロコシ・牛肉・レバーをペースト状にして焼き上げた物であった。しかし、この携帯口糧の評判はあまり芳しいものではなかった。 コンアグラ・フーズがネブラスカ州オマハで製造販売しているビーフジャーキーと、カリフォルニア州オールバニのインターマウンテン・トレーディング社 (Intermountain Trading Co. Ltd.) が製造販売しているスナックバー型の携帯食に「ペミカン」というブランド名が使用されているが、どちらも伝統的なペミカンとは異なる食品である。 カカオ豆の脂肪分であるカカオバター(融点が34 - 36℃)から作られたホワイトチョコレートを溶かし、砕いたナッツ類(例えばピーナッツには30グラム中に7.5グラムのタンパク質が含まれている)とドライフルーツを混ぜ、型に入れて冷やし固めた物をペミカンの代用品とすることができる。高カロリー食品であり、そのまま齧って食べる。家庭で手軽に作ることができ、純植物性なのでベジタリアンにも適している。 シベリアのアムール川下流域に住む先住民・ナナイはサケやコイ、ハクレンなどの川魚を茹でて乾煎りし、田麩のような保存食「タクサン」を作る。日常的にはこのタクサンにクロマメノキなどベリーを混ぜて食べるが、冬季の猟の際はタクサンを魚油で練り上げた物を携帯食として持参する。
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