スルグトネフチェガス
【英】: surgutnefegaz
ロシア、西シベリアに本拠を置く一環操業会社。 1993年に設立され、生産子会社1社、精製子会社1社、販売子会社7社を保有する。西シベリアのスルグトで生産した原油をキリシ製油所で精製し、サンクトペテルブルグを中心に石油製品を販売している。2005年の原油生産量は6,412万トンでロシア第4位である。 本社をモスクワではなく、生産拠点であるスルグトに構え、石油の開発・生産活動を重視した経営姿勢を取っている。1990年代中頃にロシア石油企業の多くが税金を滞納していた時期においても、スルグトネフチェガスは税金滞納がほとんどなかった。加えて、掘削エンジニア出身のボグダノフ社長は従来からロシア連邦政府と良好な関係を持っており、ロシア政府にとって同社は「優良」企業と見なされている。なお、ルクオイルとは対照的に、ロシア国内石油企業の買収・子会社化、海外事業への進出、外国石油企業との提携に関しては慎重な姿勢が見られる。また、油田開発技術の面でもロシア中心主義をとり、西側技術の導入に消極的といわれる。 2003年にロシア連邦政府は保有するスルグトネフチェガスの株式をすべて売却した。スルグトネフチェガスの株式の大半は、自社保有分に加えて同社の年金基金が保有しており、外部からの出資分は少ないとされている。 (小森 吾一、2006年3月) |

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