自家燃料
【英】: refinery fuel
製油所では、原油を原料として各種の精製工程を経て、燃料油や潤滑油などの石油製品を製造している。その際、各製油工程においてそれぞれ熱源として燃料が使用される。このように石油製品を製造する製油所で自家使用される燃料を自家燃料(あるいは自所燃料)という。 自家燃料としては、各種プロセスから副生する液化しにくいガス(水素、メタン、エタン)、LPG 、重油などが利用される。液化しにくい副生ガスは、特殊なケースを除いては製品化しにくいので、優先的に自家燃料として使用される。そのため、自家燃料のバランスは LPG と重油の配分によって決定される。自家燃料も大気汚染防止の要請から低硫黄化が求められており、副生ガスの多くはその中に硫黄分が硫化水素の形で含まれているが、これらはアミン水溶液などのアルカリ溶液で洗浄され、硫化水素を除去した上で利用されている。また、重油も低硫黄重油が使われることが多い。あるいは、LPG と重油の配分をほとんど硫黄分を含まない LPG を多くすることで全体の硫黄分を低減するなどの方法をとっている。一般的に、製油所での自家燃料使用量は対原油 4 ~ 6 %程度である。 |

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