フレア・スタック
【英】: flare stack
集油所、原油生産施設、ガス処理施設、天然ガス液化・貯蔵基地、製油所などで、製品として出荷するか自家燃料として使用する以外の余剰ガス(オフ・ガス)を焼却するための塔である。 原油、ガスの生産操業で発生した余剰ガスまたは廃ガスは、そのまま大気中に放散すると危険であり、特に硫化水素のような有毒ガスを含むこともあるので、生産・処理施設から十分安全な距離に設置したフレア・スタックに導き、焼却処理する。通常は、燃焼ガスが大気中に十分拡散するように、高い塔を設置する。ガス量の多少にかかわらず、常時燃焼を続けており、ガス供給が一時的に止まってもパイロットが着火しており、燃焼が中断しないようになっている。燃焼の炎が装置や施設内に侵入(逆流)しないように、フレーム・アレスター(flame arrester)が付いている。類似施設として、ガス放散塔(vent stack)があるが、これは、操業上、緊急時やスタート・アップ時などに余剰ガスを大気中に放出させるためのもので、通常は着火は行わない。 |
フレアスタック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/04 06:07 UTC 版)
フレアスタック(flare stack)は原油採掘施設、ガス処理施設、製油所などで出る余剰ガスを無害化するために焼却した際に出る炎、また、その手法である。
- ^ 参考・出光興産ホームページ
- ^ “https://twitter.com/i/status/1521620166915751936”. Twitter. 2023年4月4日閲覧。
- 1 フレアスタックとは
- 2 フレアスタックの概要
- 3 その他
- 4 関連項目
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