【OYQ-103】(おーわいきゅういちまるさん)
海上自衛隊の対潜情報処理システム。
いくつかのバージョンがあり、OYQ-101、OYQ-102、OYQ-103がある。本項ではOYQ-103を取り扱う。
OYQ-103は基本的にはこんごう型護衛艦に搭載されたOYQ-102と変わらないが、機能の向上と改善が見られる。
OYQ-103では、CDS(OYQ-9)と連接されるとともに、ソナーやSDPS、VLS、魚雷発射管、ヘリコプター・データリンク(リンク60)などとも連接され、水測予察や目標識別、目標管理ならびに武器管制が可能になっている。
OYQ-103を構成するのは、各種攻撃をつかさどる魚雷発射管(HOS-302)、垂直発射システム(RUM-139)とソナー、TASS、SDPS、OCR-1かななるセンサー群と音響ディスプレイからなる標準コンソールである。
なお、本システムでは対潜戦闘を一手に引き受けるが、魚雷の防御措置は従来のASWCSでおこなっていた。このため、防衛省・技術開発本部は04ASE「あすか」にて魚雷防御装置(TCM)の開発を進めた。
「あすか」に搭載されたTCMは魚雷捜索用のアクティブ・ソナー、TASS逆探装置用ソナー、ジャミング音波を出すFAJ(Floating acoustic Jammer;投射型静止式ジャマー)とMOD(MObile decoy)で構成されている。
このTCMは初めて対魚雷対策においてシステム化したものであり、あきづき型護衛艦のOQQ-22に組み込まれている。
また、19500トン型護衛艦への搭載も決まっている。
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