恩とは? わかりやすく解説

おん 【恩】

漢字の恩は心と因の会意兼形声文字で、「心の上のしかかって何かの印象を残すこと。恵み与えてありがた印象を心にしるしたこと」と説明されるが(藤堂明保編『学研漢和大字典』)、仏教説く四恩父母の恩・衆生の恩・国王の恩・仏法僧三宝の恩)や、キリスト教説く恩恵(英Grace神の人間に対す働きかけ)は、能動態ではなく受動態としてのものであって人間に恩の思想出てきたのは、宗教的感情によるとみてよいであろう。恩は初め自然の恵み対す感謝の気持ち感知され、やがて部族抗争助け英雄などに意識されていき、さらに神・仏といった形而上無形)の世界求められるようになった考えられる中国では、親の子対す慈愛に恩を感じ、恩の原義は「恵」なりとするが(『説文解字』)、親の恩も自然恩・英雄恩の範疇属すものといってよいであろう仏教に「棄恩」の思想があるが、それは「恩愛」を棄てること(出家)であり、恩愛純粋な「恩」とは異なるとみてよいであろう正しく恩を知ることを知恩という。→ 恩愛




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