おうし座
すばる(プレヤデス星団)とヒアデス星団の2つの星団をもつ星座
日本では、冬の夜空を代表する星座です。オリオン座の3つ星を結んで、斜め右上にのばしたところに、おうし座のアルファ星アルデバランがあります。0.8等のオレンジ色の明るい星で、距離は60光年、表面温度は4500度くらい。それを先頭にいくつかの星がV字型をつくっています。これがヒヤデス星団で、雄牛の顔の部分にあたります。このV字の先をまっすぐのばしたところの2つの星を結ぶと、2本の角になります。ヒヤデス星団のさらに上のほうに、6つほどの星が寄り集まっていて、ここは雄牛の背中にあたります。これが最も美しいといわれているプレヤデス星団で、120個ほどの恒星が集まってできており、「すばる」の呼び名でも親しまれています。ヒヤデス星団までの距離は130光年で、最も近い散開星団といわれています。またプレヤデス星団までの距離は410光年で、ヒヤデス星団などに次いで近くにあります。
美女エウローペに恋して、雄牛に変身した大神ゼウス
フェニキアの王の一人娘エウローペは、とても美しい娘でした。大神ゼウスは、一目見て心を奪われてしまい、下界に降りて、真っ白な牛に変身しました。そして、野原で花を摘んでいたエウローペに近づいていきました。はじめは驚いていたエウローペも、しだいに牛に慣れて、頭をなでてあげたりするうちに、ついには牛の背中に乗ってしまいました。すると、牛はすくっと立ち上がって、走り出しました。野原や森を抜け、さらには大地を走るように海の上を渡って、ギリシャの沖にあるクレタ島にたどり着きました。島に着くと、牛はエウローペに、自分は大神ゼウスであり、あなたのことがすっかり気に入ったので、ここで仲良く暮らそう、と告白しました。そして、エウローペはこの土地に初めてやってきた人間だったので、島をはじめ対岸に見える大陸すべては、彼女にちなんでヨーロッパと呼ばれるようになったといわれています。
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