うさぎのダンスとは? わかりやすく解説

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うさぎのダンス

作者小村小芥子

収載図書うさぎのダンス
出版社文藝春秋
刊行年月2002.3


兎のダンス

(うさぎのダンス から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/12 09:10 UTC 版)

兎のダンス
日本童謡
リリース 1924年(大正13年)5月[1]
規格 雑誌(『コドモノクニ[1]
録音 1929年(昭和4年)
平井英子ビクター[1]
ジャンル 童謡
作詞者 野口雨情[1][2][3]
作曲者 中山晋平[1][2][3]
カバー
アグネス・チャン、クラウン少女合唱団、菊池正美ほか多数[注 1]
ミュージックビデオ
うさぎのダンス【歌あり】童謡 - YouTube(ゆめあるチャンネル)
【童謡】うさぎのダンス - YouTube(歌:横山だいすけ

「兎のダンス」(うさぎのダンス)は、日本童謡1924年大正13年)に雑誌コドモノクニ5月号』で発表された[1]作詞野口雨情作曲中山晋平[1][2][3]

亀田製菓が設立40周年記念文化事業として選んだ「日本の歌百選」(2000年)に選出された[5]

作詞の野口雨情が1945年没、作曲の中山晋平が1952年没なので著作権の保護期間が満了し、歌詞も楽曲もパブリックドメインとなっている[注 1]

歌詞

コドモノクニ』に掲載された「兎のダンス」(岡本帰一絵)

作詞は野口雨情[1][3]。野口はが好物で、焼いた餅が膨らんだり、それがはじけたりする様子を見て、ウサギダンスをしている姿をイメージし、歌詞を作ったという[1]。歌詞のひとかたまりは、7音で統一している[6]

1番
ソソラ ソラ ソラ 兎のダンス
タラッタ ラッタ ラッタ
ラッタ ラッタ ラッタ ラ
脚で 蹴り蹴り
ピョッコ ピョッコ 踊る
耳に鉢巻 ラッタ ラッタ ラッタ ラ
2番
ソソラ ソラ ソラ 可愛いダンス
タラッタ ラッタ ラッタ
ラッタ ラッタ ラッタ ラ
とんで 跳ね跳ね
ピョッコ ピョッコ 踊る
脚に赤靴 ラッタ ラッタ ラッタ ラ

各番の前半部は「ソソラ ソラ ソラ」、「タラッタ ラッタ ラッタ」など、意味のある言葉というよりは、楽曲のリズム感に合わせて当てたような言葉が採用されている[6]。後半部は、どのような姿のウサギがどのように踊っているかを平明な言葉で表現している[6]。2番にある「可愛い」は、童謡ではよく使用される単語であり、作詞家の大人心・親心を反映させたものと考えられる[7]

楽曲

作曲は中山晋平[1][3]ハ長調[8]、4分の2拍子で[8][3]テンポ=88[3]。中山は「はずみをつけて極めて軽快に」という指示を付しており[1]、思わずスキップしたくなるような明るくコミカルな楽曲になっている[3]

曲は終始同じリズムで、子供向けの楽曲に多いピョンコ節を使っている[8]。最初に8分休符が入っており、歌い出しで失敗すると斉唱時にリズムが乱れてしまうため、幼児にはやや難しい曲である[8]。歌唱指導では、8分休符を「ウン」と表現し、「せーの」の掛け声の後に「ウン」が入ることを子供たちに意識させると良い[9]音域の面では、低音から入り順々に上がっていくことから、比較的歌いやすい[8]


\relative c' { \autoBeamOff \bar ".|:" \tempo 4 = 88 \key c \major \time 2/4 r8. e16 g8. a16 g8. f16 e8. d16 c8. d16 e8. g16 a8. e16 g4 r8. e16 g8. e16 g8. a16 c8. d16 e8. c16 d8. c16 b8. a16 g4 r8. g16 e'8. e16 d8. c16 b8. a16 g8. e16 g8. e16 g8. a16 g4 r8. e16 g8. e16 g8. a16 c8. d16 e8. g,16 a8. g16 a8. d16 c4 \bar ":|." 
}
\addlyrics { \set stanza = "1. "   ソ ソ ラ ソ ラ ソ ラ う さ ぎ の ダ ン ス   タ ラッ タ ラッ タ ラッ タ ラッ タ ラッ タ ラッ タ ラ   あ し で け り け り ピョッ コ ピョッ コ お ど る   み み に は ち ま き ラッ タ ラッ タ ラッ タ ラ
} 
\addlyrics { \set stanza = "2. "   ソ ソ ラ ソ ラ ソ ラ か わ ゆ い ダ ン ス   タ ラッ タ ラッ タ ラッ タ ラッ タ ラッ タ ラッ タ ラ   と ん で は ね は ね ピョッ コ ピョッ コ お ど る   あ し に あ か ぐ つ ラッ タ ラッ タ ラッ タ ラ
}

利用

1929年(昭和4年)に平井英子の歌唱でビクターからレコードが発売されて以降、流行した[1]日本音楽著作権協会(JASRAC)のデータベースには、2024年5月現在、アグネス・チャン菊池正美宗次郎ら23の個人・団体がアーティスト登録されている[注 1]。上記以外の利用例は以下のとおり。

また、中山晋平の故郷に建つ中野市市民会館は、リノベーションに際して愛称を募集し、兎のダンスの歌い出しにちなんで市民が考案した「ソソラホール」を愛称とすることが2022年(令和4年)に決定された[14]

脚注

注釈

  1. ^ a b c JASRACの作品データベース検索サービス J-WID[4]で確認できる。作品タイトル「兎のダンス」、作品コード:010-0029-2。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l 原田 2000, p. 206.
  2. ^ a b c 村上・鈴木 2018, p. 2.
  3. ^ a b c d e f g h i 成美堂出版編集部 編 2017, p. 26.
  4. ^ 検索画面”. J-WID. 日本音楽著作権協会. 2023年6月4日閲覧。
  5. ^ 原田 2000, pp. 206–207.
  6. ^ a b c 村上・鈴木 2018, p. 4.
  7. ^ 前田 2012, p. 33, 36.
  8. ^ a b c d e 村上・鈴木 2018, p. 3.
  9. ^ 村上・鈴木 2018, pp. 5–6.
  10. ^ a b 林家うさぎ”. 上方落語家名鑑. 上方落語協会. 2023年6月4日閲覧。
  11. ^ a b 三遊亭右左喜”. 協会員プロフィール. 落語芸術協会. 2023年6月4日閲覧。
  12. ^ 服部隆之/映画ドラえもん のび太の月面探査記 オリジナル・サウンドトラック”. タワーレコード. 2023年6月4日閲覧。
  13. ^ ももくろちゃんZ『とびだせ!ぐーちょきぱーてぃー』より「うさぎのダンス」公開”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク (2023年1月1日). 2023年6月4日閲覧。
  14. ^ 新・市民会館愛称「ソソラホール」に決定”. 中野市文化スポーツ振興課文化振興係 (2022年8月25日). 2023年6月4日閲覧。

参考文献

  • 成美堂出版編集部 編『思い出の童謡・唱歌200』成美堂出版、2017年11月30日、255頁。ISBN 978-4-415-01744-0 
  • 原田泰治『原田泰治が描く 日本の歌百選』講談社、2000年1月5日、233頁。 ISBN 4-06-262205-X 
  • 前田敬子「童謡と絵本の表現─形容詞と形容動詞─」『仁愛女子短期大学研究紀要』第44巻、仁愛女子短期大学、2012年3月31日、29-38頁、 NAID 120006488884 
  • 村上沙樹・鈴木慎一朗「鳥取市立保育所における童謡に関する実践 ―<<兎のダンス>>を事例として―」『地域学論集:鳥取大学地域学部紀要』第14巻第3号、鳥取大学地域学部、2018年3月26日、1-15頁、 NAID 120006493100 

関連項目

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