ASEAN 石油評議会とは? わかりやすく解説

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ASEAN 石油評議会

読み方あせあんせきゆひょうぎかい
【英】: asean council on petroleum
略語: ASCOPE

ASCOPE は、1975 年 10 月インドネシアマレーシアタイフィリピンシンガポールなど ASEAN 5 カ国の国営石油会社の代表が中心になってジャカルタ会議開き設立をみた組織で、ASEAN 諸国における国営石油事業活動総合的な協力推進母体である。
機構の目的は、石油産業およびその関連産業分野における加盟各国政策経営在り方に関する情報、あるいはその操業にかかわる技術訓練などに関して相互交流の場を設け最終的に石油危機再発した場合における 5 カ国の「石油緊急融通制度」や、加盟国間の友好価格での原油販売域内円滑な石油需給体制確立さらには石油開発面での協力など、総合的な共助促進することにある。メンバーインドネシアPertamina始めマレーシアPetronasフィリピンの PNOC 、タイ石油公社Petroleum Authority of ThailandPTT)、シンガポールの SNOC(Singapore National Oil Co.)など加盟各国国営石油会社の代表により構成されている。事実上 ASEAN下部機構としての役割を果たすとともに、準政府機関的性格をもつ。ASCOPE総会は年 1 回開催される加盟各国内には、National Committee置かれ、その代表者により年 2 回開催される National Committees Meeting事実上の最高決議機関となっている。その下に、事務局および各国代表からなる技術委員会経済委員会法制委員会設けられている。事務局は、域内最大産油国であり、強大な国営石油企業プルタミナ擁するインドネシアの首都ジャカルタ置かれている。
ASCOPE活動をみてみると、域内石油製品需給アンバランス調整余剰石油精製能力の有効利用石油製品規格統一促進などについての議論進められたほか、石油中心に基礎的な統計資料整備蓄積目的とするエネルギー・データ・バンクの設立ASEAN 石油共同備蓄制度の創設域内石油緊急融通計画作成などの点について、近年次ぎ合意をみている。また、4 年1 回加盟各国首都石油産業に関する展示会セミナー開催しているが、その第 1 回1977 年ジャカルタで、第 2 回1981 年マニラで、第 3 回1985 年 12 月クアラルンプール開催されている。


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