『海底軍艦』のマンダ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 10:17 UTC 版)
ムウ帝国の守護神として崇められている龍。工作隊が地上からさらった奴隷たちを生贄として与えられていた。長い体で締め付けて攻撃するが、寒さに弱い。 最新鋭潜水艦でさえ耐えられない深海の水圧下でも、平然と行動する。進撃してきた轟天号からムウ帝国を防衛するために出現し、轟天号に巻き付いて締め付けるが、高圧電流で引きはがされ、冷線砲で氷結死した。 当初は大蛇として登場する予定だったため、「マンモススネーク→マンモス蛇(だ)→マンダ」と名付けられたが、映画公開の翌年(1964年)が辰年なので竜に変更された。当時の東宝の宣伝用年賀はがきでは、「謹賀新年」の言葉の下に、轟天号対マンダのイラストが添えられていた。 検討用台本では、ムー潜航艇との同士討ちになるという最期であった。準備稿では、轟天号の水中砲で眼を撃たれるのみで生死不明であった。 デザインは渡辺明、頭部造形は利光貞三、胴体は八木勘寿、八木康栄による。ピクトリアルスケッチでは大海蛇のイメージであった。東宝怪獣には珍しく黒目が縦長の「猫目」をしている。 大・小2種類の操演用ミニチュアによって撮影された。鱗は一枚一枚重ね張りしている。牙や角はFRP製。書籍『大ゴジラ図鑑2』では、制作時間がなかったため造型は大味であると評している。大きいほうは、テレビ番組『ウルトラQ』の第6話「育てよ! カメ」に登場する怪竜として無改造で流用された後に返却され、『怪獣総進撃』に流用された。小さいほうは、第12話「鳥を見た」に登場する船の舳先にある装飾の像に流用されている。 牢の窓から見えるマンダは合成で処理された。 ムウ潜水艦の艦首主砲は、マンダをかたどったものになっている。
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