『新編御伽草子』
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国文学者の萩野由之は、蜂須賀氏所蔵の阿波国文庫及び不忍文庫などの原本から、江戸時代の渋川版26篇に漏れた古草子を集め、1901年(明治34年)に『新編御伽草子』を刊行した。 平安時代の公家がかつて手にしていた国文学が鎌倉時代を経て、室町時代より次第に下層に浸透、徳川時代には海内文章落布衣といはしむに至れりと荻野は「はしがき」に著している。また、文学資料として刊行するには、その時代の最重なものをとるべきであるが、草子写本等の散失を留めおくべきとその理由を著している。 上巻 福富草子 - 十番の物あらそひ - 音なし草紙 - 若草 - かざしの姫君 - 常盤のうば - 小おちくぼ - 今宵の小将 - びしゃもんの本地 - 貴船の本地 下巻 浄瑠璃十二段草子 - 築島 - 化物草紙 - 狐草子 - こうろき草子 - 玉虫の草紙 柿本の系図 - 立烏帽子 - 尤の草子
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