『抗命』の書名についてとは? わかりやすく解説

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『抗命』の書名について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 20:58 UTC 版)

高木俊朗」の記事における「『抗命』の書名について」の解説

抗命』の初版には「烈師団長発狂す」との副題付けられている(文庫版ではこの副題削除された)。実際に佐藤幸徳中将は、上官である牟田口廉也中将の上申で確かに精神鑑定を受けることになったものの、作戦中もその後精神状態も正常との結論下されており、医学的にはこの表現誤りである。高木は『イムパール』の終盤佐藤を「きちがいになった-しかし真相別にある」と書いており、「これが、実は牟田口中将の目的であった」と牟田口の責任回避策である旨を明言していた。その後高度経済成長期に入ると部隊史相次いで刊行され資料充実したため、高木数年準備期間をかけ再取材実施し東京新聞1966年7月5日から10月8日まで『抗命』の連載行った。更に書籍化の企画文藝春秋より持ち込まれたため、出版に際して誤認訂正大幅な加筆実施している。そのため、文庫版などでは軍医が正常と診断した旨についても明記されている。一方鑑定行った精神科医当時軍医大尉山下實六は『抗命』の調査への努力評価しているものの、当時回顧する講演でこの誤解触れ、この表題をつけた作者一人として高木指摘している。

※この「『抗命』の書名について」の解説は、「高木俊朗」の解説の一部です。
「『抗命』の書名について」を含む「高木俊朗」の記事については、「高木俊朗」の概要を参照ください。

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