「重さ」、「重量」の曖昧さ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 02:55 UTC 版)
「重さ」は、日常語(和語)であり、日常一般の使い方では物理量として異なる2つの意味がある。一つは、物体の質量(単位はキログラム(kg))を意味し、もう一つは物体に働く重力の大きさ、すなわち力(単位はニュートン(N))を意味する。この2つの意味は暮らしの中では曖昧に使われている。それは地球上の日常の生活では、質量とそれが重力によって及ぼす力とを区別する必要が無いからである。多くの人は、大人になっても「重さ」という言葉を色々な場面で使う。質量も重力も密度も圧力も、どれも「重さ」と言い表していて、「重さ」は「重さ」なのである。 小学校においては、重さは質量(mass)の意味のみが教えられる。これに対して、中学校においては、「重さ」は力(重力の大きさ)(force)であると教えられて、質量とは区別される。そして質量の単位はキログラム(kg)であり、重さの単位はニュートン(N)であると教えられる。 「重さ」の漢語表現は「重量」(英語は同じく、weight)であるが、これにも質量の意味と力(荷重)の意味の2つがある点で、「重さ」と同じである。例えば、道路運送車両法は、車両総重量の語を車両総質量の意味で用いている(車両総重量の項を参照)。
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