「貴婦人」の愛称について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 13:44 UTC 版)
「国鉄C57形蒸気機関車」の記事における「「貴婦人」の愛称について」の解説
本機の愛称である「貴婦人」だが、そもそもの由来は急行旅客用テンダー機関車として、C51形以来の標準である1,750mm動輪を装備するが、それに対して、それまでの、C53形、C55形よりも細いボイラを搭載しているため、脚の長い整った容姿の女性に例えてつけられたものである。 しかしC57形全車を「貴婦人」とするかには異論があり、準戦時設計となった2次形では蒸気ドームが拡大され、戦後型の3次形以降は補器類も見直されて厳つくなったため、「貴婦人」の愛称にはふさわしくないともいわれる。結果として次のような定義がなされている場合がある。 原設計の1次形のみ。 蒸気ドーム以外の基本設計がほぼ共通の2次形まで。 ボイラ設計が共通の3次形まで。 C57形全車を「貴婦人」としている文献もあるが、その由来の元であるボイラの設計が変更された4次形は含まないのが普通である。また、4次形は重装備に加え、製造時すでにC59形が登場しており、C59形に似た外観及び密閉式運転席やD51形の戦中型と同様の舟底式炭水車の採用など、別形式と言っても良い改良が行われているなどの理由に加え、導入当初から山あいの亜幹線での使用となったため、正反対の「山男」や「戦後型C57」と例えられることもある。
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