「貴人の相」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 05:03 UTC 版)
明らかな異相であるが、特に古代の中国においては貴人の身体的特徴として表現されることが多い。 漢籍が多く入ってきた日本でも、これを承けて歴史上の有名人物を重瞳だったとする流説があり、後世のフィクションなどで、『壇ノ浦夜合戦記』で源義経が、幸田露伴の『蒲生氏郷』 で豊臣秀吉が重瞳だったという設定となっている。軍記物の例では、『関八州古戦録』巻三において、常陸国久下田城城主の久下田蟠龍斎(水谷正村)の左眼が重瞳であり、「金骨の相」として記述されている。 古代中国の王には、重瞳に限らず常人とは異なった身体的特徴、たとえば、文王は四乳といって乳首が四つあったといわれ、禹は三漏といって耳の穴が三つあったなどの伝承が多く残されている。
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