「目標の独立性」と「手段の独立性」とは? わかりやすく解説

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「目標の独立性」と「手段の独立性」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 08:48 UTC 版)

中央銀行」の記事における「「目標の独立性」と「手段の独立性」」の解説

ベン・バーナンキは「目標独立性goal independence)と手段独立性instrument independence)の違い有用だ中央銀行自由に目標設定できるという目標独立性民主主義社会正当化することは困難である。しかし、中央銀行干渉受けず適切な金融政策実施できるような手段独立性は、経済安定のために極めて重要だ」とし、独立性について手段独立性だけを指している。 経済学者ジョン・ブライアン・テイラーアメリカの事例通して過去半世紀におけるマクロ経済パフォーマンス変化ルールに基づく金融政策遵守変化及び金融政策事実上独立性変化と密接に関連していた。しかし、法律上中央銀行の独立性変化とはあまり関連見られなかった。形式上FRB独立ルール基づいた枠組み存在しない状況下において金融政策良い結果に結び付かないようである」との旨を述べている。 経済学者浜田宏一は「中央銀行の独立性とは、政策手段自由に選べるという意味。国民経済全体影響与えるような政策目標まで決めることを意味しているわけではない」と述べている。 経済学者高橋洋一は「中央銀行の独立性については、中央銀行政府目標共有するが、その達成手段中央銀行任せ政府口出ししないとなっているのが世界標準である」と述べている。 エコノミスト飯塚尚己は、「金融政策目標は、選挙によって国民の信を得た議会の場で決めるというのがグローバル・スタンダードである。中央銀行の独立性とは、金融政策の手に関する独立性であり、金融政策目標政府決めるというのが基本」と述べている。 経済学者伊藤元重は「政府中央銀行行動にしばしば口を挟めば、中央銀行の独立性失われる。ただ、ターゲット設定について中央銀行の独立性はない。政府がそれに関与する。しかし、いったんターゲット設定した後の金融政策運営については、政府口を挟まないターゲット実現することを求めるだけである。それなら中央銀行の独立性失われない」と指摘している。 「インフレターゲット」も参照

※この「「目標の独立性」と「手段の独立性」」の解説は、「中央銀行」の解説の一部です。
「「目標の独立性」と「手段の独立性」」を含む「中央銀行」の記事については、「中央銀行」の概要を参照ください。

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