「本省人」と「外省人」という用語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 02:02 UTC 版)
「本省人」の記事における「「本省人」と「外省人」という用語」の解説
「本省人」・「外省人」という用語は台湾に限る用語ではない。まず本省人の本来的概念は、中国の当該省(どの省でもよい)に自分もしくは父祖の本貫(本籍地)があって、現にそこに住んでいる、自分と仲間たちを自称する場合に多く使われる。従って、当該省に本貫を持たない他省からの来省者は、「外省人」となる。このように「本省人」・「外省人」の用語は一般的な用語であるが、台湾においては、エスニシティ(族群)としての両者の違いが強く意識される。 すなわち、1945年(昭和20年)8月のポツダム宣言受諾による日本の降伏により、台湾は連合国の一員であった中華民国の一つの省である「台湾省」に編入され、10月25日には、中国戦区最高司令官蔣介石の代理である陳儀が、最後の台湾総督安藤利吉から降伏を受けた。さらに翌1946年(昭和21年)1月の国府行政院訓令により、当時の台湾の住民は、「1945年10月25日より中華民国の国籍を回復した」ものとされた。この訓令で中華民国国籍を回復した男性とその子孫が本省人となり、この訓令によらず中華民国国籍を所有しており、主に国共内戦に敗れて台湾に移住するようになった中国国民党党員や国民党政府軍の男性と配偶者、さらにその子孫を外省人と呼ぶようになった。
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