「射」の概念と「射的」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/07 15:04 UTC 版)
日本語で「射」の字を”物に当てる”という意味で使うことは限定的であり、「射的」という言葉は例外的である。 「射」は元来は矢などを飛ばす行為であるが、銃器が発達するにつれ、的に「当てる」意味としても使われように変化した。これは中国でも同様のようで銃器を扱う場合やサッカーおよびバスケットボールといった球技の得点に関して「射」という文字が目的に当てる意味で使われる。英語についても同様に shot と hit の区別が時代が下るにつれ曖昧になってきている。 日本語においては、的は古くは「イクハ」と呼び、これは「イクハス、サ」であり「射交わす、矢」のことである「イクハス、サ」は「イクサ・戦い」の語源ともなっていて、転じて戦闘の意となった。この的から的弓・的矢、的場といった言葉が生まれた。鉄砲がポルトガルから伝来し、その役割や機能から弓矢と同等に扱われ、修法から所作や用語まで弓術から借用し、発展した武術体系になった。
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