「将棋指し」から「棋士」へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/14 09:40 UTC 版)
「将棋指し」の記事における「「将棋指し」から「棋士」へ」の解説
プロ団体の結成と新聞棋戦からの収入によって専業プロの制度が確立すると、「将棋指し」に替わって「棋士」という呼称が広まっていった。金易二郎をはじめとして、すべてのプロに棋士番号が連番で付されるようになる。大山康晴(十五世名人)の自著によれば、彼が少年の頃(昭和初期)には専業の将棋指しのことをすでに「専門棋士」と呼んでいたようで、このため大正頃に「専門棋士」という呼び方ができたと考えられる。第二次大戦前に生まれ育った「戦前派」のプロたちは(大山康晴を除けば)戦後も「将棋指し」と自称し続けた。プロが「棋士」と自称するのが一般的になるのは大山や戦後のプロからとされる。現在では、日本将棋連盟の正会員「棋士」がプロの正式名称であり、「将棋指し」は俗称に過ぎなくなっている。
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