「全てを捕まえる」タイポスクワッティング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/30 07:42 UTC 版)
「タイポスクワッティング」の記事における「「全てを捕まえる」タイポスクワッティング」の解説
個々のドメイン名購入者のほかに、大企業も、無知なユーザーのタイプミスから利益を生み出そうという試みをしてきた。 マイクロソフトのInternet Explorer(以下IE)は、ユーザーがタイプミスしたURLを自動的にMSN検索にリダイレクトする。ユーザーは別の検索エンジンを使うようにブラウザを設定できるとはいえ、MSNの最大のライバルGoogleはそのリストにはない。GoogleのWebサイトでは、タイプミスした際にIEが用いるデフォルト検索エンジンをGoogleにする方法が説明されている。 トップレベルドメインのレジストリ管理者VeriSignは、Site Finderを使って、ユーザーに登録されていないドメインへのアクセスを自動的に自社サイトにリダイレクトしはじめた。インターネット標準のコミュニティはその行為を激しく非難し、この問題に対するBINDの緊急パッチが発行されるまでの事態となった。 スタートアップ企業のPaxfireは、パートナーのインターネットサービスプロバイダに対してツールを販売している。そのツールは、タイプミスされた要求をPaxfireが生成するスポンサー付き広告の内容にリダイレクトし、タイプミスされた「注目ワード」に関連する内容を表示する。ユーザーのクリックから上がる収益は、Paxfireとインターネットサービスプロバイダとで分配される。 ある種のマルウェアは、ブラウザのプラグインを装い、ユーザーのWebリクエストや検索クエリを、URLを正しく綴っている場合にさえ、こっそりリダイレクトする。
※この「「全てを捕まえる」タイポスクワッティング」の解説は、「タイポスクワッティング」の解説の一部です。
「「全てを捕まえる」タイポスクワッティング」を含む「タイポスクワッティング」の記事については、「タイポスクワッティング」の概要を参照ください。
- 「全てを捕まえる」タイポスクワッティングのページへのリンク