「コーキング」と「シーリング」の使い分け
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 01:20 UTC 版)
「コーキング」の記事における「「コーキング」と「シーリング」の使い分け」の解説
JIS K6800:1985「接着剤・接着用語」では、シーリング材(建築用は、JIS A 5758で規定)を「構造体の目地、間げき(隙)部分に充てん(填)して防水性、気密性などの機能を発揮させる材料」、油性コーキング材(建築用は、JIS A 5751で規定されていたが、2004年に廃止)を「展色材(天然樹脂、合成樹脂、アルキド樹脂など)と鉱物質充填剤(炭酸カルシウムなど)を混合して製造したペースト状のシーリング材。相対変位の小さな目地のシールに使用される。鉱物質充填剤として、石綿は、現在使用が禁止されている」と区別している。 通称では、あらかじめ形が決まっているものをパッキンやガスケットと呼び、チューブ容器に入った専用の押出し機であるコーキングガン(caulking gun)で施工する樹脂性の物をコーキング材(コーキング)、シーリング材という事が多い。コーキングとシーリングは建築現場では同義語として使われる事が多く、建築現場では、職人の年代や所属している会社などによってコーキングかシーリングかは厳密には決まっていない。 一般的に建築工事で使用される公共建築工事標準仕様書では第9章防水工事第6節でシーリングと規定されているため設計図書・施工計画書などでは建築現場での呼称に関わらずシーリング・シーリング工事と規定されることが多く、厳密に規定されていると言っていい。
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