《壽》の正しい読み方
「壽」の正しい読み方
「壽」は「寿」の異体字であり、字義や読み方は「寿」に準じる。つまり「壽」は「じゅ」および「ことぶき」と読む。慣用的に「す」「ことほ(ぐ)」「とし」「ひさ(しい)」と読む場合もある。人名漢字として「いき」「かず」「かつ」「じ」「じゅう」「ず」「 たもつ」「つね」「としなが」「なが」「のぶ」「ひさし」「 ひで」「ひろ」「ひろし」「ほぎ」「ます」「やすし」「よし」などの読み方も認められている。「壽」の意味解説
「壽」とは、「よろこびごとを言葉で祝うこと。またその言葉そのもの」「長生きをすること」「ひさしい」などといった意味。「寿」の旧字体。長生きを「長壽」、長寿の祝いを「賀壽」などと言う。また、縁起のよい意味を持つ漢字であることから、人名としても用いられている。なぜ「壽」と読むのか・理由
「壽」を「じゅ」「ことぶき」と読むのは、常用漢字表の音訓読みとしてその読み方が示されているため。「す」「ことほ(ぐ)」「とし」「ひさ(しい)」という読み方も、常用漢字表の音訓読み以外の読み方として示されており、誤りではない。またこの他に、「いき」「かず」「かつ」「じ」「じゅう」「ず」「 たもつ」「つね」「としなが」「なが」「のぶ」「ひさし」「 ひで」「ひろ」「ひろし」「ほぎ」「ます」「やすし」「よし」などと読むのは、「壽」が人名用漢字として認められているから。人名用漢字とは、戸籍上で使用することが認められているもので、常用漢字以外に定められた漢字をいう。「嘉」はその中の一つ。「壽」の類語・用例・例文
「壽」の類語には、「祝」「慶賀」「御祝い」「祝賀」「慶祝」などがある。また「壽」の用例には、「美術品の数多い中に、日本の古い金蒔絵の雛道具や、歌がるたの昔の箱入や、壽の字を中に書いた堆朱の杯などがあつた(「巴里より 」 与謝野寛、与謝野晶子)」、「古老は眉を顰め、壯者は腕を扼し、嗚呼、兒等不祥なり。輟めよ、輟めよ、何ぞ君が代を細石に壽かざる(「蛇くひ」 泉鏡花、泉鏡太郎)」、「一三五牧人が杖にて牛を牧場に逐ふが如く、是の如く老と死とは生物の壽を逐ふ(「法句経 」 作者不詳)」などを挙げることができる。
「壽」の例文としては、「壽の字には少なくとも7種類以上の読み方がある」、「壽は14画の漢字で部首は士である」、「寿や壽のほかに、中間部分の「工」が「中」の形になった異体字などもある」などを挙げることができる。
「壽」の英語用例・例文
「嘉」は人名用漢字であり固有名詞となるため、英語で表現する場合は、観光庁の示すガイドラインに沿ってローマ字表記とする。すなわち、「Tamotsu( たもつ)」、「Toshi(とし)」、「Toshinaga(としなが)」、「Nobu(のぶ)」、「Hisa(ひさ)」、「Hisashi(ひさし)」、「Hide(ひで)」、「Hiro(ひろ)」、「Hiroshi(ひろし)」、「Yasushi(やすし)」などとなる。また、「壽」を「めでたいことを祝う」といった意味で用いる場合の英語表記は「congratulations」となり、「the act of expressing congratulations.(慶壽の意を表す)」などの用例を挙げることができる。
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