売国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/11 10:03 UTC 版)
売国(ばいこく)とは、祖国に対するスパイ、国民に対する背信行為など、自国を害し敵国を利する利敵行為をおこない、私利私欲を満たし満足感を得ることを指す。 英語では、「Traitor」という訳語が充てられるが、原義は「反逆者」「非国民」である。ナチス・ドイツで反英プロパガンダ放送に従事したアイルランド人ホーホー卿(ウィリアム・ジョイス)は第二次世界大戦後、大逆罪に問われ処刑された。ナチスの占領地域では対独協力者(コラボラシオン)が戦後になって売国行為を行ったとして反逆罪などに問われた。中でもノルウェーのヴィドクン・クヴィスリングは売国奴の代名詞として著名であり、「quisling(英語版)」は売国奴を意味する単語として辞書に掲載されている。 同じく、東京で対連合国軍向けプロパガンダ放送のアナウンサーであった東京ローズ(アイヴァ・ダキノ)も戦後、反逆者を着せられ米国の市民権を剥奪された。韓国では李承晩が使用し始めて以来日韓併合時代に日本の統治に協力的だった者たちは「親日派」と呼ばれ、売国奴として扱われる。「親日反民族行為者」の一覧に掲載され、韓国併合は正しかったと主張して日本を弁護したりする人も親日派と呼ばれ差別されている。 現在の日本においては、外国と通謀して武力を行使させた者に適用される外患罪・外患誘致罪は死刑を科すという、日本の刑法でもっとも重い罪である。
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