質屋 質屋の概要

質屋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/26 08:47 UTC 版)

古くからある日本の質屋の店構え

概要

質屋は通常、宝石類、楽器、家庭用オーディオ機器コンピュータゲーム機器テレビカメラ、電動工具、礼服、眼鏡、スマートフォンタブレット端末その他の比較的貴重な物品を質草として受け入れる。法的に銃所持が認められている国々では、銃器も質草になりうる。

流質期限までに借入額+合意した利息額を弁済することで、質草が手元に戻ってくる仕組みである。その期日や利率は、法律および質屋の方針によって決定される。流質期限までに弁済が行われなかった場合、担保の質草は質屋によって他の顧客に売却されることとなり、「質流れ」と呼ばれる。

他の金融業とは異なり、質屋は顧客の信用情報に破綻した貸付金の報告を行わない。これは、質屋は顧客から預かった担保の品を物理的に所有しており、その物品を完全売却することで貸付金を取り戻すことができるので店側が損害を受けることはないからである。ただし、日本の質屋は法で定められた備え付けの帳簿に、流質物処分をはじめ質の契約取引をその都度記載しなければならない[3]

また、顧客から完全に買取った物品も販売している。 一部の質屋は、顧客によって持ち込まれた物品と店内にある品との交換にも前向きである。

歴史

西洋では、古代ギリシアローマ帝国に質屋が存在していた。 同帝国が自らの文化を広めるにつれて、一緒に質屋ビジネスも普及していった。 同じく東洋では、皇帝や他の権力者によって厳しく規制された時代を経て、1500年前の中国に今日と変わらない質屋のビジネスモデルが仏教の僧院に存在していた。

現代アメリカの質屋の店構え

初期のローマカトリック教会が貸付金に利子を請求することを禁じていたにもかかわらず、フランシスコ会は貧しい人々への援助としてこの慣習を始めることを許されたという証拠がいくつかある[4]。質屋はウィリアム征服王と共にイングランドに到着した。1338年に、エドワード3世はフランスとの戦争資金を捻出するために自身の宝石類を質入れした。1415年にはヘンリー5世がほぼ同様のことを行っている。ロンバート金貸しは人気のある社会階級ではなく、ヘンリー7世は彼らをずいぶん虐げた。1603年に反ブローカー法(Act against Brokers)が可決され、1872年まで法令全書に残っていた。それはロンドンにいる多くの偽装質屋(の取り締まり)を目的としていた。こうしたブローカー達は間違いなく盗品売買をしている輩だと見なされていた。

十字軍は軍隊を調達し、武装して聖地に輸送する資金づくりのため、主にフランスで、自分達の土地の所有権を修道院と教区に質入れしていた。完全な返済の代わりとして、教会は一定期間の間(その土地で採れた)収穫の一定量を受け取り、それはある種の公平性をもって償還に充てることが可能だった。

質屋も慈善団体になることがある。 1450年、フランシスコ会の修道士バーナバ・マナッセイがイタリアのペルージャモンテ・ディ・ピエタ運動を始めた。それは質草で担保された無利子ローンの形で財政援助を提供した。利子の代わりに、モンテ・ディ・ピエタは借り手に教会への寄付をするよう促した。それはイタリア全土に広がり、後にヨーロッパの他地域にも及んだ。スペインで最初のモンテ・デ・ピエダド組織はマドリードで創設され、そこからその考えはペドロ・ロメロ・デ・テレロス、サンタ・マリア・デ・レグラ伯爵[5]カラトラバ騎士団[6] によってヌエバ・エスパーニャに移された。ナシオナル・モンテ・デ・ピエダド(en)は慈善団体で、ソカロあるいはメキシコシティのメイン広場近辺に本部を置く質屋である。1774年から1777年の間に、貧困者に無利子または低利の融資を提供する運動の一環として、ペドロ・ロメロ・デ・テレロスによって設立された[6]。1927年にそれはメキシコ政府から国民的慈善団体として認められ、今日ではメキシコ全土に152以上の支店を持つ急成長中の金融機関となっている[7]

事業モデル

顧客が質草となる物品を質屋に持ち込んだ時、質入れのプロセスが始まる。質入れする(あるいは、場合によっては完全売却する)一般的な物品には、宝石類、電子機器、収集品、楽器、道具、そして(地域の規制次第だが)銃器が含まれる。 プラチナは人気のある品で、価値のない壊れたジュエリー形状でもしばしば購入される。金属類は、成分金属の重量による価値から、依然として地金ディーラーや製錬所に大量に販売される可能性がある。同様に本物の宝石があるジュエリーは、それがたとえ壊れていたり欠けていたりしても価値がある。

質屋は、質草が盗品かもしれないというリスクを引き受けている。ただし、多くの管轄区域の法律では、地域社会と業者のいずれも知りえずに盗品を取り扱うことに関して保護されている。これらの法律では、質屋が写真付きの身分証明書(運転免許証や政府発行の身分証明書など)、および質屋が購入した商品の保管期間(現地の法執行機関が盗まれた物品を追跡する時間を確保するため)を通じて、その販売者を明確に識別する。一部の管轄区では、質屋は新たに質入れされた全ての物品および関連づけたシリアル番号のリストを警察に提出しなければならず、そのため警察は盗難に遭った物品の有無を判別することができる。多くの警察は、地元の質屋を訪問して盗まれた品がそこに置かれていないかを見るよう、強盗や空き巣の被害者に助言している。一部の質屋は盗まれた財物の購入を避けるため独自のスクリーニング基準を設定している。

質屋は物品を吟味して、瑕疵や傷その他の汚損について調べることにより、その状態および市場価値を査定する。 市場価値に影響を与える側面としては、コミュニティや地域における物品の需要と供給がある。一部の市場では、中古品市場が中古ステレオやカーステレオで溢れていて、例えばそこの質屋はより高品質のブランド名しか受け入れないこともありえる。また、内陸地域でのサーフボードとか暖冬地域でのスノーシューなど、販売が困難な品目を顧客が質入れすることもありうる。質屋主は売却困難な品を断ったり、あるいは低価格を提示する。ハンマーや手のこぎりのように時代遅れとはまるで無縁なものもある一方、電子機器やコンピューターといった商品はすぐに廃れて売れなくなってしまう。質屋主は事物を正確に査定できるよう、コンピュータ、ソフトウェア、その他電子機器の様々な製造元やモデルについて学習する必要がある。

様々な品の価値を評価するため、質屋はガイドブック、カタログ、インターネットの検索エンジン、そして彼ら自身の経験を活用する。一部の質屋は宝石鑑定の訓練を受けたり、またはジュエリーを評価するための専門家を雇っている。中古品を受け入れるリスクの1つに、その物品が偽造品かもしれないことがある。物品が偽のロレックス腕時計といった偽造品であれば、それは本物のアイテム価値のごく僅かな価値しかないだろう。この品は本物で盗難の可能性が低い、そして市場価値もあると質屋が判断すると、質屋は顧客にそれに対する金額を提示する。もしも(大半の場合そうだが)質屋が古物商の認可を受けているなら顧客はその品を完全売却するか、融資の担保としてその品を質入れすることができる。大半の質屋は、融資金額を顧客と交渉することに前向きである。

融資額の決定

融資額を決定するために、質屋主はいくつかの要因を考慮する必要がある。重要な要素は物品の再販価値の予測である。これはしばしば範囲の観点から考えられるが、質屋が店ではそれを顧客に売れないとして古物卸売業者に売却することを彼らが決定した場合の、古物卸売価格が低い地点となる。同範囲におけるより高い地点は質屋での小売販売価格である。例えば、5年物のラップトップPCが顧客により1000ドルで購入されることもありうる。しかしながら、質屋にある中古品として、質屋での購入価格として250ドルしか値が付かないこともありうる。なぜなら顧客は、それが検出が難しい問題をいくつか抱えているため売り手に処分された「欠陥品」の可能性があることに用心深く、また一般的に質屋は販売した商品に対して保証を提供しないためである。中古電化製品の卸売業者は質屋主からラップトップを100-150ドルで購入する筈である。彼らには中古電化製品の店で売ることができるよう物品をオーバーホールして修理する電気技術者を雇う追加コストがあるため、卸売業者は小売価格より低い価格を払うのである。

また質屋主は問題となる物品に関する需給の知識も考慮して、ラップトップを卸売業者に100ドルで売るか、質屋の顧客に250ドルで売ることになるかを決定する。中古ラップトップの国内市場が飽和している(同在庫が過剰になっている)と質屋主が確信するなら、それを卸売業者に引き取ってもらう必要があり、彼らはラップトップで100ドルしか手に入らないことを恐れる筈である。期待される収入としてその数字を念頭に置きつつ、質屋主は店の経費(家賃、光熱費、電気代、電話接続、イエローページ広告、ウェブサイトの費用、人件費、保険、警報システム、警察に没収されて喪失した品など)および営業利益を考慮に入れなくてはならない。そのため、新品の時に1000ドルを支払ったこのラップトップを持って来た顧客が、あらゆるリスクとコスト要因を考慮に入れている質屋主から僅か50ドルを提示されることも起こりうる。

融資額を決定する際に、質屋主は顧客が数週間または数ヶ月間の金利を支払った後に融資額を弁済して質草物品を取り戻す可能性も評価する。質屋というビジネスモデルの鍵は融資額から利子を生みだすことにあるため、質屋主としては融資期間の利子を払った後に顧客が取り戻したいと思う可能性が高い物品を受け入れたいところである。極端なケースとして、顧客が回収にまるで関心のない物品しか質屋が受け入れなかった場合、それは利子からお金を稼ぐことはなく、その店は事実上の古物取り扱い業だと言えるだろう。

顧客が物品を取り返そうと弁済する可能性が高いかどうかを判断するのは主観的な決定であり、質屋主は多くの要因を考慮に入れて構わない。例えば、健常な若者が電動車椅子を質入れに質屋にやって来た場合(彼は亡くなった祖父母の遺品だと主張している)、質屋主はその物品が質草になるのか怪しむこともある。一方、中年男性が最高級ゴルフクラブを質入れする場合、質屋主は彼がその物品のために弁済することに関してより信頼できると判断するかもしれない。問題の品が自分にとって重要であることを質屋主に説得しようとする顧客もいるだろう(「そのネックレスは私の祖母のものだから、私はネックレスのために確実に弁済します」)。また別の顧客は同じ店に通い、お金を借りる方法として同じ物品を繰り返し質入れし、そして融資期間の終了前に利子を払い、質草を回収するために弁済を行う。従って、質屋は弁済してくれそうだと分かれば融資を組んでくれる。

物品の販売可能性やそれに対する顧客の借入希望額もまた、質屋の評価に反映される。顧客が非常に売れ行きの良い物品を低価格で質入れする場合、質屋はその品で素早く利益を得ることができるため、顧客が弁済する可能性が低くとも質屋はそれを受け入れることがある。ただし、顧客が極端に低い価格を提示した場合、その品が偽造品あるいは盗難品である可能性を示唆しているので、質屋はその提案を辞退することもある。

例えばスウェーデンなど一部の国では、質草の低評価による顧客の犠牲(暴利による財政的苦痛や顧客の無知による損害)で質屋業が不当な利益を得ないようにするための法律がある。そこでは、質屋は質草を保持しなくともよいが公売でそれらを売却しなければならないと書かれている。借入金支払い後の超過分や利息およびオークション費用は顧客に支払わなければならない。物品がこれら経費をカバーする価格を取得しない場合、質屋は物品を保持して、他のルートを通してそれを売却することもありうる。こうした保護にもかかわらず、質による方法で顧客がお金を借入れるコストは高くついてしまうため、当人が質草を買い戻すことができないのなら、大抵の場合は物品を直接売却するほうが良いとされている。

在庫管理

質店舗は、質草として受け入れる新たな物品数の管理に注意を払う必要がある。在庫は少なすぎるのも多すぎるのも良くない。例えば再販売や製錬のために宝石や金を購入する場合、あるいは質屋主がほとんどの物品を専門店ですぐに売却している(例えば、楽器を音楽店に、ステレオを中古オーディオ店に等)場合、その質屋は在庫が僅少になることもある。この場合、質屋はほぼ空なので顧客の関心が薄らいでしまう。

反対に、膨大な在庫を擁する質屋には若干の欠点がある。店内が中古の運動器具、古いステレオ、古い道具でぎゅうぎゅう詰め状態なら、店主は時間とお金を使って棚整理や品物の分類を行い、それらを様々なスタンドやガラスケースに展示したり、万引防止のために顧客を監視しなければならない。古いトースター、傷だらけの20年物のテレビ、段ボール箱に詰め込まれた使い古しのスポーツ用品など、低価値かつ低品質な物品が多すぎると、店舗がまるでがらくた市蚤の市のように見えてしまうこともある。iPodプレーヤーや携帯電話のような小型で高価値なものは、鍵を掛けたガラス張りの陳列ケースに入れておく必要があり、店主は顧客が確認したい物品のためにキャビネットの錠前を解除するスタッフを追加する必要がある。店舗が物品でいっぱいになると、店主はスタッフを雇って在庫の盗難を防ぎ、さまざまな場所を監視したり防犯カメラやアラームを設置したりする必要がある。多すぎる売れ残りの在庫は、お店が融資用の現金を捻出するのにこれら物品からその価値を現金化できていないことを意味している。

より良い選択肢は中間である。適度な量で良質のブランド商品が展示窓に綺麗に配置されて並んでいる店は通行人を引き付け、誰かが入って買い物をする可能性がより高い。物品が陳列ケースや棚に魅力的にレイアウトされている場合、その質屋は実にプロフェッショナルで評判が高いように見える。通行人が質店で買い物を始めたら、彼らは質屋に質入れしたり自分の物を売ったりする傾向もありえる。一部の質屋主は、過剰在庫の物品またはスノータイヤのように魅力の少ない物品を奥の部屋や地下室に保管することで、雑然とした外観を防いでいる。質屋の中には、州や県でチェーン店を運営しているものもある。この方法なら、質屋チェーンは店舗間で在庫のバランスをとることができる。例えば、彼らは農村部店舗にある過剰な漁具の一部を都市部店舗に移すことが可能である。

一部の店舗では、専門店に商品を売却することで在庫を削減している。2000ドルの中古価値があるパワーアンプのために300ドルを顧客に払う近所の低収入の質屋は、そのユニットをはるかに安価な商品と一緒に売るのが難しいかもしれない。彼らは、顧客がハイエンド機器を期待する中古オーディオ機器店にそのアンプを売っても構わない。一部の質屋は、eBayや他のウェブサイトで、特殊な商品をオンライン販売する。 ハイエンドな鉄道模型などの特殊商品は、その「蒐集家向け」価値ゆえに店内展示だけで売却するのは難しい。インターネットオークションでなら、それが良い価格につながる可能性が高くなる。

この業界で成長しているもう1つの傾向は、車両の質入れである。この形態の質屋業は伝統的な質屋ローンのように機能するが、これらの店舗では担保として車両のみを受け入れる。また多くの店はあなたがあなたの車の所有権または車の「権利」証書("Title" document)を質入れすることが可能な「タイトルローン」を受け入れている。これは本質的にあなたがそれを運転する時も質屋がその車を所有しており、あなたが自身のローンを返済したら所有権を取り戻すことを意味している。

付随の事業

質屋の主なビジネス活動は顧客が持ち込む貴重な物品に基づいて利子のためにお金を貸し付けることであるが、一部の質屋はまた店舗近辺で需要がある最新商品の小売販売などの他のビジネス活動も請け負っている。質屋の場所によって、これらの小売商品は楽器から銃器にまで及びうる。一部の質屋はまた、トウガラシスプレースタンガンといった最新の護身用具を販売している。

取引が質屋にとって利益になる限り、多くの質屋も中古品を交換する。質屋が物品を完全に購入する場合、そのお金は融資ではなく、物品への直接払いである。販売時に、質屋は条件(前払い、通常の支払い、品物が完済ではない場合は以前に支払われた金額の失効)に従って商品取り置き(en)方式を提示することがある。

一部の質屋は、ハーレーダビッドソンの年代物オートバイなど一風変わった高価な品をいくつか、通行人の興味を引くために展示しておくことがある。店主は通常これらの物品の売却を期待していない。質屋によって行なわれるその他の活動としては、手数料ベースの小切手換金、ペイデイローン、車の権利または住宅権利のローン、外貨両替サービスを含む金融サービスなどがある。

高所得者向けの質屋

高所得者向けの質屋は20世紀初頭に出現し始め、欧米ではしばしば「ローンオフィス」と呼ばれた、というのもこの時点で「質屋」という言葉には歴史的にとてもネガティブな評判があったからだ[8]。これらのいわゆるローンオフィスの一部はオフィスビルの上層階にも置かれている。 高所得者向け質屋に関する現代的な婉曲表現は「最高級の担保貸し手(high-end collateral lender)」[9] であり、ハイローラー(カジノで大金を賭けるギャンブル客)のような非常に金遣いの派手な個人のほか、医師、弁護士、銀行家を含む上流階級のホワイトカラーにも貸しつけを行うことが多い[10]。それらはまた、短期融資と引き換えに高価値商品を受け入れることから「高級質屋」とも「ハイエンド質屋」とも呼ばれている。これらの対象物にはワインコレクション、ジュエリー類、大きいダイヤモンド、美術品、自動車、そしてユニークな記念品が含まれる。 融資は、事業収入の不足やその他の高額な財政問題に対処することを目的としている[11]。高所得者向け質屋は現実のテレビ番組でも特集されている。

西洋におけるシンボル

質屋のシンボル(西洋)
スコットランドのエディンバラ にある質屋の看板

西洋における質屋のシンボルは、棒から吊り下げられた3つの球である。 三球のシンボルは、ロンバード融資の象徴的な意味合いがあり、イタリアはフィレンツェメディチ家に由来する[要出典]。これは質屋の銀行業がロンバード融資の名前の下で始まったイタリア地域のロンバルディア州を指している。 金色の3つの球は、もともと彼らの家の前に飾られた中世ランゴバルド人商人の象徴であり、メディチ家の紋章ではない。 金色の球は本来、紋章学的に黒色の背景に配された3枚の平たく黄色いベザントをかたどった物もしくは金貨だと推測されているが、興味を惹きつける目的でそれらが球に変換された。

大半のヨーロッパの町では質屋を「ロンバード」と呼んだ。ロンバード家は中世イギリスのロンドンにある銀行コミュニティであった。伝説によると、カール大帝に雇われたメディチは岩の入った3つの袋を使って巨人を倒したことで、三球のシンボルが家紋になった。 メディチ達は金融、銀行、および金貸し業界で非常に成功しているので、他の家系もこのシンボルを採用した。中世を通じて、紋章には金銭的成功の象徴として3つのボール、宝玉、皿、円盤、コインなどが刻まれた。

聖ニコラウスは質屋の守護聖人である。このシンボルはまた、貧しい3人の娘にそれぞれ金の袋を渡して結婚できるようにしたというニコラウスの逸話にも由来している[12]


注釈

出典

  1. ^ 質屋営業法」第1条第1項。この物品には有価証券も含まれる。
  2. ^ 質請けとは」コトバンク、デジタル大辞泉の解説より。
  3. ^ 質屋営業法」第14条(帳簿)
  4. ^ Gregg, Samuel (2016). “How Medieval Monks Changed the Face of Banking”. American Banker 1 no. 88. 
  5. ^ Leon Teutli Ficachi. “Nacional Monte de Piedad” (PDF). 2008年12月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年10月1日閲覧。
  6. ^ a b Alvarez, Jose Rogelio (2000). "Nacional Piedad de Monte". Enciclopedia de Mexico. Vol. 10. Mexico City: Encyclopædia Britannica. pp. 5699–5701. ISBN 1-56409-034-5
  7. ^ Notimex. “Dispone Monte de Piedad de 905 mdp para préstamos” (Spanish). Torreón: El siglo de Torreón. http://www.elsiglodetorreon.com.mx/noticia/321965.dispone-monte-de-piedad-de-905-mdp-para-prest.html 2008年10月1日閲覧。 
  8. ^ Wendy A. Woloson (2009). In Hock: Pawning in America from Independence through the Great Depression. University of Chicago Press. p. 66 and 70-72. ISBN 9780226905693. https://books.google.com/?id=D1uBNDvz4XsC&pg=PA66&dq=upscale+pawnshops#v=onepage&q=upscale%20pawnshops&f=false 2013年7月11日閲覧。 
  9. ^ “Pawn Shops for the (Formerly) Rich”. Wall Street Journal. (2010年9月28日). http://live.wsj.com/video/pawn-shops-for-the-formerly-rich/24433B76-CB6D-4663-ACBC-B8CE54F54618.html#!24433B76-CB6D-4663-ACBC-B8CE54F54618 2013年7月11日閲覧。 
  10. ^ Sally Brown and David R. Brown (2011). A Biography of Mrs. Marty Mann: The First Lady of Alcoholics Anonymous. Hazelden Publishing. p. 51. ISBN 9781616491413. https://books.google.com/?id=ZxCjNb5l11sC&pg=PA51&dq=upscale+pawnshops#v=onepage&q=upscale%20pawnshops&f=false 2013年7月11日閲覧。 
  11. ^ Russ Wiles (2012年7月15日). “Pawn shops are going upscale for affluent clients”. USA Today. http://usatoday30.usatoday.com/news/nation/story/2012-07-15/pawn-shops-going-upscale/56225816/1 2013年7月11日閲覧。 
  12. ^ [1] Archived February 2, 2013, at the Wayback Machine.
  13. ^ PawnHero's online pawnshop goes live in the Philippines”. Rappler. 2016年3月8日閲覧。
  14. ^ 米川明彦編『日本俗語大辞典(第3版)』東京堂出版、2006年、322頁。 
  15. ^ 質屋営業法第17条第2項。ただし、質置主が物品を取り扱う営業者であり、かつ、その質に入れようとする物品がその取り扱っている物品である場合においては、1ヶ月。
  16. ^ 質屋営業法第18条第1項
  17. ^ 質屋営業法第19条第1項
  18. ^ 質屋営業法第36条第1項。閏年は年 109.8%。
  19. ^ 質屋営業法第36条第2項。月の初日から末日までの期間(当該期間の日数は、その月の暦日の数にかかわらず、30 日とする。)を 1 期として利息を計算するもの。この場合において、貸付けの期間が 1 期に満たないときは 1 期とし、 2 以上の月にわたるときは、そのわたる月の数を期の数とする。
  20. ^ 第19回国会参議院、地方行政委員会10号 昭和29年3月16日政府委員(中川董治国家地方警察本部刑事部長)
  21. ^ 全国質屋組合連合会サイト/質屋の利用法”. 2013年6月5日閲覧。
  22. ^ a b “偽装質屋:被害急増、ヤミ金業者が高齢者ら狙う”. 毎日jp. 毎日新聞社. (2013年5月23日). http://mainichi.jp/select/news/20130523k0000e040160000c.html 2013年5月25日閲覧。 
  23. ^ a b “質屋装いヤミ金容疑 2人逮捕”. YOMIURI ONLINE. 読売新聞社. (2013年5月23日). http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20130522-OYT8T01498.htm 2013年5月25日閲覧。 
  24. ^ “偽装質屋事件 年金受給者に被害集中”. ヨミドクター. 読売新聞社. (2013年5月24日). http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=78214 2013年5月25日閲覧。 
  25. ^ 造幣局提訴 盗まれた金塊返して 質店「横領品だから」 毎日新聞 2017年5月18日
  26. ^ 盗まれた金塊、造幣局に所有権 元職員質入れ、地裁判決で「盗品」認定」『朝日新聞』2019年2月2日付東京本社朝刊31面(埼玉)。


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