直通運転 意義と問題点

直通運転

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/31 22:41 UTC 版)

鉄道における直通運転(ちょくつううんてん)とは、複数の路線・区間や鉄道事業者にまたがって旅客列車運転することである。列車の乗り入れと表現されることもある。英語ではtrackage rightsまたはthrough serviceと表現する。


注釈

  1. ^ 例:東京メトロ千代田線JR常磐線各駅停車
  2. ^ 一例として、マスコンの形状の統一化がある。マスター・コントローラー#直通運転とマスコン形状の統一も参照。
  3. ^ 細かいところでは、名鉄100系電車の乗務員室の扉のヒンジを、名古屋市営地下鉄の車両に合わせて車端(先頭)側にした例がある(3500系以前の名鉄の車両は、閑散線区用のレールバスを除いて、客室側に乗務員室の扉のヒンジがあった)。また「北アルプス」用の車両(キハ8000キハ8500)も、国鉄JR)の車両に合わせて、車端(先頭)側に乗務員室の扉のヒンジがあった。
  4. ^ 都営地下鉄1号線(現浅草線)と京成電鉄京浜急行電鉄との直通運転に際しては、保安装置は1号型ATS、列車無線は同規格の誘導無線に統一された。その後に追加された直通区間(現北総鉄道京成成田空港線)も同様。また保安装置の更新時も同一規格の車上装置を用いることが出来るC-ATSが採用された
  5. ^ 例:小田急電鉄
  6. ^ 例えば、東京メトロ南北線全線開業時(2000年)時点の各種契約書については、次の文献で確認できる。- 東京地下鉄道 南北線建設史”. 帝都高速度交通営団(公益財団法人メトロ文化財団・メトロアーカイブアルバム). pp. 279 - 314 (2002年3月31日). 2020年7月5日閲覧。
  7. ^ 前者は国鉄が分割民営化によって別会社となった例や、新幹線の開業によりJR東日本から経営分離されたしなの鉄道IGRいわて銀河鉄道青い森鉄道といった並行在来線の例がある。後者は千葉急行電鉄千葉急行線京成電鉄に、大阪港トランスポートシステム(OTS)が当時の大阪市交通局(現在の大阪市高速電気軌道)に編入されたり、北神急行電鉄神戸市交通局に、JR山田線の三陸鉄道リアス線に移管されたりし解消された例がある。
  8. ^ 神戸高速鉄道の運営形態変更により山陽電気鉄道→阪急電鉄への直通運転の事実上の復活の例がある。
  9. ^ 2014年8月1日より阪急6000系電車の1編成が能勢電鉄へ譲渡されたことによるものなど
  10. ^ ただし、日比谷線の車両の検査・分解業務が鷺沼車両基地で行われているため、中目黒駅から東急東横線・目黒線・大井町線を経由し、田園都市線鷺沼駅へ回送する運用は残っている。
  11. ^ なお、同日より他社局線との直通運転を行っていない大手私鉄西日本鉄道のみとなった。ただし、西鉄は過去に筑豊電気鉄道との相互直通運転を実施していたので、現存する大手私鉄は全社が何らかの形で直通運転を実施した経験がある。
  12. ^ 総社駅 - 清音駅間は井原鉄道が第二種鉄道事業者として第一種鉄道事業者であるJR西日本伯備線の線路を共用しており、直通運転とは異なる。
  13. ^ 普段は肥薩おれんじ鉄道の車両のみであるが、毎週木曜日にJR九州車両による特急「36ぷらす3」が乗り入れる。2016年に「ななつ星 in 九州」が肥薩おれんじ鉄道線経由で運転された。また検測列車としてJR九州の車両が乗り入れることがある。
  14. ^ ソウル交通公社1000系新1000系は通常、楊州駅までの乗り入れである。
  15. ^ KORAIL1000系は通常、餅店駅までの乗り入れである。5000系は全区間走行。ソウル交通公社1000系・新1000系は通常、餅店駅までの乗り入れである。
  16. ^ 交直流用であるKORAIL2000系とソウル交通公社4050系安山線果川線へ乗り入れ、直流区間専用であるソウル交通公社4000系は、ソウル交通公社4号線内のみで運用されている。

出典

  1. ^ 永井卯三郎(日本国有鉄道輸送局). “連絡運輸の直通貨車について”. 国立国会図書館 蔵書検索申込システム. 2016年9月15日閲覧。
  2. ^ 「川越=横浜 直通効果 東急東横線=副都心線 運転1年」朝日新聞2014年3月14日東京版夕刊1面
  3. ^ 3月16日(土)に東横線のダイヤを改正します”. 東急. 2022年10月2日閲覧。
  4. ^ 杉山淳一 (2016年3月18日). “北海道新幹線、JR北海道のH5系電車が2本しか稼働しないワケ”. ITmedia ビジネスオンライン. 2016年6月13日閲覧。
  5. ^ 『かや鉄BOOK3東急電鉄 車輌と技術の系譜』荻原俊夫著、かや書房、2019年9月10日、108頁。ISBN 978-4-906124-85-5
  6. ^ 鉄道ピクトリアル 2007年3月臨時増刊号「京成電鉄」藤井浩二「京成の列車ダイヤに取り組んだ日々」 鉄道図書刊行会。
  7. ^ 年譜 - 北神急行電鉄
  8. ^ 2019年11月ダイヤ改正について” (PDF). 東日本旅客鉄道 (2019年9月6日). 2019年12月1日閲覧。
  9. ^ 令和2年3月14日ダイヤ改正についてのお知らせ”. 松浦鉄道 (2020年3月10日). 2020年3月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月18日閲覧。
  10. ^ 北神急行線と市営地下鉄との一体的運行(市営化)について”. 神戸市交通局 (2020年4月2日). 2020年4月12日閲覧。
  11. ^ 相鉄・東急直通線 開業日に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)相模鉄道/東急電鉄/鉄道建設・運輸施設整備支援機構、2022年12月16日。 オリジナルの2022年12月16日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20221216064059/https://www.tokyu.co.jp/image/news/pdf/20221216-1.pdf2022年12月16日閲覧 
  12. ^ 2023年3月18日(土)相鉄新横浜線・東急新横浜線開業に伴い形成される 広域鉄道ネットワークの直通運転形態および主な所要時間について』(PDF)(プレスリリース)相模鉄道/東急電鉄/東京地下鉄/東京都交通局/埼玉高速鉄道/東武鉄道/西武鉄道、2022年12月16日。 オリジナルの2022年12月16日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20221216070954/https://www.tokyu.co.jp/image/news/pdf/20221216-2.pdf2022年12月16日閲覧 
  13. ^ 2023年3月18日(土)東横線・目黒線・田園都市線など東急線6路線でダイヤ改正を実施~同日に東急新横浜線が開業します~』(PDF)(プレスリリース)東急電鉄、2022年12月16日https://www.tokyu.co.jp/image/news/pdf/20221216-3.pdf 
  14. ^ 2023年3月18日(土)開業 相鉄・東急直通線 運行計画(運行区間・列車本数)のお知らせ” (PDF). 相模鉄道 (2022年12月16日). 2022年12月16日閲覧。
  15. ^ 7月15日ダイヤ改正(全線運転再開)について”. 南阿蘇鉄道 (2023年5月19日). 2023年7月15日閲覧。





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