恋と選挙とチョコレート 登場人物

恋と選挙とチョコレート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/19 10:00 UTC 版)

登場人物

※担当声優は、PC版 / テレビアニメ版・PSP版の順。

主要人物

大島 裕樹(おおじま ゆうき)
声 - 無し / 中村悠一慶長佑香(幼少期)
身長:176cm 体重:65kg
本作の主人公で進学科2年生。父親は死別し、母親とマンションで2人暮らしをしている。優しい性格で思いやりがあるツッコミ役。元々お菓子作りが好きなこともあり、千里・美冬たちと一緒にショッケンに入部し平々凡々とした日々を過ごしてきた。今回の廃部の危機にあたり部員から選挙に立候補させられ、当初は絶対無理と断固拒否していたが、「学園の問題」を知り、自分で変えようと決意し、無謀ともいえる選挙戦で戦う事となった。大島を「おおしま」と読み間違われる事が多く、本人もそれを少し気にしている。本人は自覚していないが話術に長け、選挙での演説などでその才を発揮させる。彼の作るロールケーキ「大島ロール」は市販されているロールケーキと比べ物にならない程美味しく、知っている者たちには大人気。
アニメ版
アニメでは選挙に当選し生徒会長になるが、一般生徒からいきなり生徒会長になった裕樹にとってメガ学園である高藤学園の政策は超難題に等しく、皐月から「穴だらけの政策」と言われながらも皐月のサポートの下に四苦八苦しながらもこなしている。
住吉 千里(すみよし ちさと)
声 - 杜若桔梗 / 中村繪里子中嶋ヒロ(幼少期)
身長:158cm 体重:45kg スリーサイズ:B84/W56/H83
本作のメインヒロイン[6]。裕樹の幼馴染の少女で進学科2年生。また裕樹と同じマンションの隣室に住んでおり、時々ベランダ越しに裕樹の部屋にお邪魔している[注 2]。大抵は裕樹と一緒に行動し、親友同然の会話のやり取りからも、美冬以外の周囲から二人が恋仲になる事は全く思われていない。勝気かつ活発な性格でショッケンの部長も務めている。板チョコをよく買うが、過去に起きた弟の事故が原因で自分は食べず、その度に裕樹にあげている。本人が初めて食べた時はあまりの不味さに嘔吐をした。また裕樹が事故で、軽傷を負った時には裕樹にしがみ付き一歩も離れようとはしなかった。文武両道で容姿に優れ、皐月と並ぶ「高藤学園二大美女」と呼ばれ、入学当時から現在に至るまで数々の男子生徒から告白を受けたがことごとく断っている。しかし、料理に関しては全くダメで、部員達にはかなり不評を買っている[注 3]。父親は高藤学園OBで、たまに昔の高藤学園の色々な話を千里に語る。選挙時には選挙対策本部長として夜雲から教えられた選挙のノウハウを生かし、様々な場面での対策を受け持つ。
特に、先生に向かって、「ですます」の敬語は使わない。
PSP版では立ち絵のグラフィックが姉妹作である『いますぐお兄ちゃんに妹だっていいたい!』で使用された立ち絵をベースにしたものに一新された。
木場 美冬(きば みふゆ)
声 - 鳴坂ありす / 水橋かおり
身長:166cm 体重:43kg スリーサイズ:B80/W56/H81
本作のヒロインの1人。進学科2年生。裕樹達と同じショッケン部員で元々は裕樹たちとは1年年上だが、長期入院での単位不足で1年留年しており、留年当初はその事にコンプレックスを持っていたが、裕樹達と接している内に克服し親友関係となった。裕樹・千里の近所に住んでおり、毎日3人仲良く登校している。お腹に手術の痕の傷がある。元々身体が弱いため、体調不良で時々学校を休む事がある。北海道出身で、お菓子を含め北海道関係に詳しい。柔らかく優しそうな容姿と性格からショッケンの癒し的存在となっている。何かと例を挙げる時は裕樹達とは違う世代をネタ(例えば座布団運びヤマダマコト)を言うことがある。ミニノートPCを持ち歩き[注 4]インターネットや整理作業など多種多様に使いこなし、選挙時には書記兼経理担当を受け持つ。
森下 未散(もりした みちる)
声 - 井ノ原理子 / 今井麻美
身長:155cm 体重:42kg スリーサイズ:B78/W55/H80
本作のヒロインの1人。1年生で、裕樹が選挙に立候補する直前にショッケンに入部した新人。衣更とはクラスメイトで学生寮で生活している。寡黙で必要以外の言動はしない性格で、周りもその感情の乏しさから何考えているのか理解できないが、生い立ちの影響で勘働きが鋭く、人の感情を「色」で視ることができる[注 5]。何故か裕樹に懐き、俊敏な動きとその容姿(特に頭部辺り)からショッケンでは「猫」的存在となっている。棒状のお菓子を好み、やおい棒をよく食べる。ゲームが得意で、さるコンビが二人掛りで挑んできても余裕で勝てるほど。選挙時には雑用を担当している。
実は夜雲専任のS特でもあり、前任の扇橋香奈とは親友の仲。突如連絡を絶った香奈の行方を探るために、夜雲から与えられた任務を遂行している傍ら香奈の行方を探っていた。香奈から貰ったハーモニカを大切に持ち歩いている。
青海 衣更(あおみ いさら)
声 - 杏子御津 / 門脇舞以
身長:160cm 体重:48kg スリーサイズ:B82/W57/H82
本作のヒロインの1人。1年生で、未散のクラスメイト。経済特待生で、そのために心無い者からいわれのない差別を受けることもあるが、それにもめげずに笑顔を絶やさず頑張っている。とある出来事を機に裕樹たちと仲良くなり、時々だがショッケンを訪ねる事がある。父親は離別し、母親と弟2人の4人暮らし。入学前はモテていたにも拘らず、働きに出ている母親に代わって家事をこなして多忙なため、誰とも付き合わなかった。現在も一家を支えて働いている母親を助けようと弟達の面倒を見ながら家事全般をこなしている他、校則で厳禁となっているバイト(ファストフードショップ)も内緒でしている。経済特待生の選挙雑用業務の手伝いを申し込み、1%の確率にもかかわらずショッケン部担当に選ばれ、ショッケン部員たちと一緒に選挙戦で戦う事となる。
東雲 皐月(しののめ さつき)
声 - 小夏スミレ / 浅川悠
身長:163cm 体重:47kg スリーサイズ:B85[注 6]/W58/H84
本作のヒロインの1人。進学科2年生。自治生徒会財務部長。1年の時から財務部に所属しており、運用部門で数々の実績を挙げ、その功績を讃えられ部長に就任した。高藤学園財務部きっての切れ者とも言われ、今回の選挙にあたり生徒会長に就任し、乱立している無実績の部活動を部費削減・場合によっては廃部すると公言し、生徒会長有力候補に挙げられている[注 7]。性格は一本槍そのもので曲がった事が嫌いで、無実績そのもののショッケンの事は廃部候補筆頭に挙げている。また、で学園OGでもある葉月が本選挙まで勝ち進んだ過去から、生徒会長に当選して姉を越えようと意気込んでいる。その可憐な容姿と凛とした姿勢で、千里と並ぶ「高藤学園二大美女」と呼ばれ、今まで多々の男が言い寄ってきたが、問答無用できっぱりと断っている。裕樹の事は「ペコジマくん」などと言いながらもその性格に興味を持つ。
実家は深城区いなせにある老舗和菓子屋「卯月堂」で、和菓子に囲まれた生活をしている影響で洋菓子が好きで、性格が一変して瞳を輝かせるほど。将棋好きの父親と幼い頃から将棋で遊んでいた影響で将棋は強い方だが、姉には敵わない。
地震が苦手でちょっとの揺れでもすぐ反応する。
アニメ版
アニメ版では姉・葉月同様、裕樹に好意を持っている。ショッケンのメンツからは廃部を断行する敵&非常にが大きい美少女として知られていたが、葉月の妹だと説明されたことで選挙のライバル程度に敵対度を下げられることになる。裕樹を通し葉月と和解、これまでの確執は真実を知らなかった皐月自身の誤解によるものだっと理解し謝罪した。選挙においては大沢たちによって選挙妨害され続けてきた裕樹を支援、選挙演説をさせてもらえない裕樹にも選挙演説させなければ選挙自体が成立しなくなるという暴論で無理やり演説させる権利を勝ち取り裕樹の選挙演説を成功させた。この結果、肝心の皐月自身は落選したものの副会長となり、掛け持ちで食品研究部に入部した。
枝川 希美(えだがわ のぞみ)
声 - 桃井穂美 / 儀武ゆう子
身長:148cm 体重:39kg スリーサイズ:B72/W50/H78
進学科3年生でショッケン前部長で、千里を部長に任命した張本人。実年齢は○学生で、外国で飛び級している帰国子女で、博士号を取れるくらいの超の付く天才児。しかしやはり実年齢ながらにお菓子などが大好きで、時々お菓子のために発明品を作るなど、お菓子にかける情熱は人一倍あり、時々裕樹が作る「大島ロール」は大の好物で「大島ロールジャンキー」と自負するほど。自らみんなに「のんちゃん」と言わせている。夜雲とは1年の頃のクラスメイトで、「やっくん」と呼ぶほどの親友の仲。選挙時には雑用を担当し、時々発明品を使う事がある。
電撃G's magazineにて行われたヒロイン昇格選挙の結果、PSP版ではヒロイン(攻略対象キャラ)に昇格している[7]
ノベライズ版『恋と選挙とチョコレート a novel』では「ねろねろねろね」という菓子の研究のためシカゴに単身渡米しており、学園には不在である。

食品研究部

夢島 朧(ゆめしま おぼろ)
声 - 緒方恵美 / 同左
身長:168cm 体重:50kg
進学科1年生でショッケン副部長。大手お菓子メーカー「うまちん」社長の御曹司で、その情報を聞いたショッケンにより入学早々半ば強引にスカウトされた。優しい口調で話し、女装させても違和感ないほどの容姿をしているが、目が笑ってなく淡々とした口調で卑猥な事を話すなど何を考えているか分からない時がある。時々裕樹に妖しい口調で接する事があり、好意を持っているようにも思われている。柔道の有段者(黒帯)で寝技が得意。超の付く低血圧で、目覚まし時計を最低10個以上準備しないと起きれない。手作りのお菓子は嫌いな方だが裕樹が作るお菓子だけは喜んで食べる[注 8]。選挙時には雑用を担当。時にはウグイスボーイを買って出る事がある。
猿江 愛(さるえ あい)
声 - 木村あやか / いのくちゆか
身長:155cm 体重:50kg スリーサイズ:B80/W60/H80
進学科2年生でショッケン部員。綺衣とは家が隣の幼馴染で、綺衣より一日早く生まれたため綺衣のお姉さん的存在。いつも一緒に行動している。家が八百屋で毎夕売れ残った野菜が食卓に並び強制的に食べさせられるため野菜が嫌い。猿江の「(さる)」から、綺衣と合わせて「さるコンビ」と呼ばれているが、2人ともそう呼ばれるのを嫌がる。学園中を2人で自転車で爆走する姿は学園の名物となっている。選挙時には雑用を担当しているが、若干サボり癖がある。オレンジの髪で、野菜の髪留めをしている。
門前仲 綺衣(もんぜんなか きい)
声 - 月代薫 / 藤村歩
身長:155cm 体重:50kg スリーサイズ:B80/W60/H80
進学科2年生でショッケン部員。愛とは家が隣の幼馴染で、愛より一日遅れて生まれたため愛の妹的存在。いつも息の合った行動をする。家が魚屋で毎夕売れ残った魚が食卓に並び強制的に食べさせられるため魚が嫌い。門前仲の「門」と「綺衣」を足して「門綺衣(モンキー)」な事から、愛と合わせて「さるコンビ」と呼ばれているが、2人ともそう呼ばれるのを嫌がる。学園中を2人で自転車で爆走する姿は学園の名物となっている。選挙時には雑用を担当しているが、若干サボり癖がある。青い髪で、魚の髪留めをしている。
東雲 葉月(しののめ はづき)
声 - 咲峰千羽優 / 石松千恵美
身長:172cm 体重:50kg スリーサイズ:B90/W59/H88
学園教師で皐月の実姉。23歳。ショッケン顧問だがそのオープンでフレンドリーな性格から千里たちとは友達のような付き合いをしている。大の酒好きなのもあり部室にビールサーバーを設置し、職務時間帯にもかかわらずお菓子をつまみにビールを飲む。妹の皐月と同じくらい容姿に優れているが、その酒好きで押しの強い性格からか未だに彼氏がいない。高藤学園OGでもあり、在学中は自治生徒会長選挙で本選挙までいった過去がある[注 9]。実家の和菓子屋の事は、とある理由から会話にしたくないほど敬遠しており、7年前(16歳)の頃より家を離れて一人暮らししている。本当は後妻(元愛人)の娘だが、子供を産めなかった前妻である義理の母に育てられた。昔は前妻を自分の本当の母親だと信じており、義理の妹だと思い込んでいた皐月も心の底から可愛がるなど(本当の母親である)後妻との関係も良好であった。しかし、輸血を受けた際に自分と後妻が血のつながった親子であることを理解、自分の父親は前妻が生きている時点ですでに他の女性に手を出しており、自分が生まれてきてしまうほどの年月を愛人と過ごしていたを知り、それまで以上に父親を激しく憎悪するようになる、自分が今の家庭を愛すれば、子供が生まれないという理由で父親や周囲から疎まれてきた前妻の名誉を守るものがないことから実家の存在自体を忌み嫌っている。料理は不得意で、時々裕樹を家に招いて作ってもらっており、交友を重ねる内に彼に淡い恋心を抱いている[注 10][注 11]

自治生徒会

毛利 夜雲(もうり やくも)
声 - 隼人朱雀 / 鈴村健一
身長:176cm 体重:62kg
進学科3年生で高藤学園現自治生徒会長(元治安部長)。未散と香奈の専属上司。整った顔立ちと人当たりの良い性格に加え、何事にも平等に扱う事で全校生徒の支持が高かったが、大沢事件の責任をとるため生徒会長を辞任する事となり、生徒達の不満や反感を買いながらも、次期生徒会長のために受け継ぎの準備などに奔走している。
治安部出身で、今回の治安部長・大沢の不祥事での大打撃と近年の治安部の成り行きにも頭を痛めている。また、治安部人権委員会にも所属していた事もあり、衣更をはじめとするケートク生達の、本来校則違反であるバイト行為も多少目を瞑るなど寛大な面もある。今回の選挙にあたり主導権交代による学園の混乱を防ぎたく、治安部の主導権を維持したいためもあり、裕樹に何かしら期待を寄せ、影ながらアドバイスなどをしている。希美とは1年の時のクラスメイトで、今でも親友の仲。
特定のルートで裕樹に寄せる期待の理由(香奈を救う唯一の希望)などが判明する。
身辺調査を行う2人のSPとスパイとして潜り込み生徒の動向調査を行う2人のS特を従えている。普段は細目であるが、香奈の一件で一瞬目(紫色の瞳)を見開いている。
アニメ版
アニメ版でのエピローグでは、退任後は残りの学園生活を香奈と一緒に過ごすべくショッケンに入部した。
二人のSP
声 - - / SP1.松岡禎丞・SP2.島﨑信長
アニメ版のみ登場。現自治生徒会長である夜雲に付き従い、夜雲の指示の下、近辺調査などを受け持つ。二人とも夜雲の事を従うに値する人だと心から忠誠を誓っており、本選挙時には夜雲の指示の下、影で裕樹の近辺警護などにあたっている。
扇橋 香奈(おうぎばし かな)
声 - 倉田まりや / 井口裕香
夜雲に仕えるS特で、未散の親友。夜雲とは恋仲でもある[注 12]。治安部と生徒会総務部の陰謀たる証拠を探っていたが、車(アニメ版では証拠隠滅を図る大沢が運転する車)に轢かれ瀕死の重傷を負い、命を取り留めるも、治安部OBが運営する堅平派の病院で意識を取り戻す事なく植物状態的な症状が続いていた。その後、裕樹から知らせを受けた未散が彼女の元へ駆けつけ病院から連れ出し、彼女の吹くハーモニカで意識を取り戻し、夜雲との再会の後、夜雲派の警護の下に保護される。未散のハーモニカの元持ち主[注 13]
アニメ版
アニメ版でのエピローグでは、長期入院による出席日数不足で1年浪人し、ショッケンに入部した。
森下 未散
主要人物を参照。
辰巳 茂平治(たつみ もへいじ)
声 - 木島宇太 / 水島大宙
身長:173cm 体重:73kg
進学科2年生で現生徒会総務部長。なぜかいつもへのへのもへじが描かれたマスクを被っており[注 14]、今回の選挙に立候補している。候補1位の皐月に勝とうと色々と策を練っているが、賄賂ギリギリの姑息な手段などを使い、多くの生徒からあまり良い印象をもたれていない
アニメ版
[注 15]
大沢 ゆいな(おおさわ ゆいな)
声 - - / 釘宮理恵
前治安部長で、反夜雲派(アニメ版では堅平派)の部員の一人。元々自己中心で過激な発言が多い事から全校生徒からの支持が低かったが、何故か夜雲の後任として治安部長に就任した。しかし周りの危惧したとおりに独裁的な言動が原因で数々の不祥事を起こし失脚、責任を取り退学し、治安部も責任を取り次期自治生徒会長選挙を自粛せざるを得なくなった。
アニメ版
ゲーム版ではグラフィックがなく「大沢」としか表記がなかった為男女不明であったがアニメ版で女性である事が判明。いじめられていた経済特待生が万引きをしたという冤罪に陥れられた際、嘘の告発をした側を調べすらせず、逆に経済特待生を告発した匿名のタレコミを元に、行き過ぎた取り調べを行った上証拠不十分のまま被疑者の名前を公開するという暴挙に出てしまう。これにより前項レベルでの経済特待生へのいじめをエスカレートさせた[注 16]。被疑者は精神的に追い詰められ不登校となり、後日冤罪であることが発覚したことで治安部の取り調べの不当性が追及された。原作とは異なり、退学ではなく謹慎処分となっている。アニメ第9話から治安部長として自治生徒会に復帰する。しかし大沢事件について全く反省しておらず、夜雲が支援している裕樹に対しては、後に自分が実権を握る治安部にとっての「駒」としか見ていなく、治安部にとって害になる様なら「排除」しようと目論む。終盤までは計画通り人々を動かせていたが、しかし生徒の命さえ軽んじる学園全体の派閥闘争に怒りを感じた裕樹の機転により、人質であった香奈を未散によって救出されてしまう。さらに裕樹の会長当確の確率が高くなり、堅平派と自身が窮地に陥る事を悟り、千里を拉致して裕樹を最終演説会場に行かせない様にしたが、治安部夜雲派情報網により千里は裕樹に保護されてしまう。自身が消去したはずの堅平派の汚職のデータは、もしもの時のために香奈が別の所に保管していたため全てが発覚し、さらに香奈を車で轢いたのが大沢本人だとバレてしまい、夜雲による「会長権限」により治安部長職を解任され、殺人未遂などの罪で身柄を拘束された。治安部長の身でありながら経済特待生への差別に対して何も取りかからなかった事に対し、「一般生徒の日頃の鬱憤を経済特待生に向ける事で、学園の平和は保たれた」と語り、最後まで自分の考えを改めようとはしなかった。
堅平[注 17](かたひら)
アニメ版のみ。本人未登場。大沢の先輩。治安部内の夜雲派と対立する派閥の代表者。強硬派であり、夜雲は彼の行動を注視している。香奈を病院に受け入れる条件として大沢を治安部長に任命させた。選挙後は裕樹を支援する夜雲に香奈の治療を中止にすると脅迫するが、裕樹と未散に阻止され、さらに大沢が更迭され、全ての悪事が暴露されてしまう。

その他人物

汐浜 陽高(しおはま ひだか)
声 - 睡蓮 / 真田アサミ
身長:161cm 体重:46kg スリーサイズ:B79/W57/H82
進学科2年生でASP所属の記者。性別が全く分からない容姿をしており、男子制服と女子制服を使い分けて着ているが全く違和感がなく、学園でもミステリアスな存在として知られている。「報道の自由」・「ペンは剣より強し」を地で行く偏った正義感の持ち主で、報道のためなら手段を選ばないところがある。無所属で当選した裕樹に興味を持ち、本人の希望で本選挙では番記者を担当する。
アニメ版
アニメ版でも裕樹の番記者を担当し、時には報道規約に差し障らない程度に大島陣営に情報などを提供する。実はASPが自分を男女二人分の生徒として部員にカウントして部費の水増しをしていることに気づき、それを調査するうちにASPは総務部と部費の水増し隠蔽と総務部に有利な選挙報道で結託していることを知ってしまう。真実を知った後は自分が利用されていたことを激しく後悔、裕樹たちのところへ駆けつけ全ての真実を告げて謝罪する。
有明 美絵瑠(ありあけ みえる)
声 - 榊原ゆい / 同左
身長:159cm 体重:46kg スリーサイズ:B78/W57/H80
進学科2年生で裕樹のクラスメイト、FNOS部長。生粋の腐女子で、裕樹と朧のカップリングにも興味がある模様。学園の噂や裏情報にも精通しており、幾多の騒ぎにも真相を知っていたかのような反応を見せる。裕樹の選挙活動に伴い「大島裕樹後援会」の副会長に抜擢された。
佐賀 玲二(さが れいじ)
声 - 柴木幕流 / 遊佐浩二
身長:190cm[注 18] 体重:80kg
進学科2年生で裕樹のクラスメイト、驚嘆祝祭部部長。多少筋肉質な長身に丸眼鏡、頭部にプロペラが付いているなどインパクトの強い容姿をしている[注 19]。暑苦しく心配性な性格で、時々周囲がうっとうしく感じるほどマイナス方向に悩む時がある。フィギュア好きで、手先が器用なのもあり彼の作ったフィギュアはそっちの方面に高い評価を得ており、そのため「ガレージ」とあだ名が付けられている。千里に淡い恋心を抱いているが、その想いが通じる事は今のところ無い。裕樹の選挙活動に伴い「大島裕樹後援会」の会長に抜擢された。
住吉 大輝(すみよし だいき)
物語開始時点では既に故人。千里の弟。板チョコが大好き。アニメ版では回想で登場。過去に起きた交通事故により姉の千里はトラウマとして残り、それ以来チョコレートが食べられなくなった。
ミケ
声 - 御子神猫 / 大西沙織
調理専攻科2年生でケートク生の少女。裕樹と千里とは1年の時のクラスメイトで、千里がクラスでリーダーシップを取っていたおかげでクラス内でケートク生への差別はなく、親友同士の付き合いをしていた。2年になって別々のクラスになっても友達付き合いをしている。
ブチ
声 - 花見るん / 佐藤奏美
調理専攻科2年生でケートク生の少女。ミケのクラスメイトで、1年の頃はひどい差別といじめに遭って周りにおびえる性格となり、一時は退学も考えていたが、ミケとの付き合いで多少は明るくなった。
タコスのおばちゃん
声 - 御苑生メイ / 今瀬未知
タコス(高藤学園購買部ストア「タコストア」)で働くおばちゃん。ショッケンが注文したお菓子を運んできてくれ、希美はこのおばちゃんが大好き。最近は病気を患い、食事制限がかけられているため、好きなものが食べられず悩んでいる。
衣更の弟たち
声 - - / にぃ.藤田麻美・ちぃ.飯田友子
衣更シナリオのみ登場。衣更の2人の弟で、兄の方は「にぃ」と呼ばれ、小学校高学年で常識人で、弟の方は「ちぃ」と呼ばれ、小学校中学年でやんちゃな性格。裕樹が青海宅をはじめて訪れた時に、裕樹に色々と質問攻めをしつつも、姉の事を大事にしてくれる事に期待している。
白河 あやめ(しらかわ - )
アニメ版のみ。本人未登場。一般生徒からの立候補者で、「行政三部でない、本当の革新候補」とアピールし、予備選挙では裕樹と並ぶ得票数を得ていたが、僅差で当選数には届かず、4位で落選した。美絵瑠の情報網ですら支持層や支持基盤が一切分からなく謎に包まれている女子生徒[注 20]
漫画ではそれぞれ小松川良男(かんの版)、西野俊介(依河版)となっている。
中村 琢磨(なかむら たくま)
アニメ版のみ。本人未登場。一般生徒からの立候補者で、予備選挙では二けたの票数を得たが、5位で落選した[注 21]
依河版の漫画では、なぞなぞ部の山田勝男となっていて、得票率4.8%の290票を獲得した。
東雲家の夫妻
ゲームでは回想のみ。アニメ版では回想によるシルエットで登場。葉月と皐月の両親であり、老舗和菓子屋「卯月堂」の店主夫妻。現在の妻は後妻であり、前妻は病気によって亡くなっている。後妻は夫の元愛人。

姉妹作からのゲスト出演

以下の4名はアニメ版のみ登場となる。

三谷 歩夢(みたに あゆむ)
声 - 茅原実里
第1話、第2話、第3話、第12話、第13話に登場。
本編では、千里の従姉であり裕樹の旧友。奉莉と真央と仲が良く、3人が急いで、走りかけていく描写が多い。
素直で優しい性格。千里たちとは別に、朝岡学園高校に通う。
BDに収録の第13話「恋妹!」では、学園イベントのために千里から借りていた高藤学園の制服を返しに、他の3人と共にショッケンを訪れ、お菓子対決で千里の手伝いをすることになった。
奈々瀬 奉莉(ななせ まつり)
声 - 伊藤かな恵
第1話、第2話、第3話、第12話、第13話に登場。
本編では、皐月の幼馴染であり裕樹の旧友。偶然裕樹とぶつかり再会するが、挨拶を交わすと直去っていた。
生まれも育ちも下町の少女で、サバサバした性格ながら、情には厚く面倒見がよい。
BDに収録の第13話「恋妹!」では、学園イベントのために皐月から借りていた高藤学園の制服を返しに、他の3人と共にショッケンを訪れ、お菓子対決で皐月の手伝いをすることになった。
茂森 真央(しげもり まお)
声 - 茅野愛衣
第1話、第2話、第3話、第12話、第13話に登場。
本編では、裕樹の旧友。以上3名は序盤と最終回(希実花含む)に登場。
幼い頃から男として育てられてきたため、人一倍正義感の強い美少女。
BDに収録の第13話「恋妹!」では、学園イベントのために借りていた高藤学園の制服を返しに、他の3人と共にショッケンを訪れ、お菓子対決の審判を務める。
拝田 希実花(はいだ きみか)
声 - 日笠陽子
第10話、第12話、第13話に登場。
終盤に登場。本編では、裕樹の旧友。眼科に診察を受けに行った際に病院で裕樹と再会する。
引っ込み思案な高校生。内気な性格を変えようと努力している。
BDに収録の第13話「恋妹!」では、学園イベントのために借りていた高藤学園の制服を返しに他の3人と共にショッケンを訪れ、ショッケン部室の様々な仕掛けや発明品に翻弄される。

注釈

  1. ^ コンシューマー化に伴い、18禁シナリオ&CGの削除及びシナリオ・CGの追加とテレビアニメ版の声優陣を起用している。
  2. ^ 玄関から尋ねるのは面倒臭いからと、千里がベランダの垣根を割って出入りできるようにした。
  3. ^ ショッケンには実はもう一人、朧と一緒に入部した部員が居るが、新入部員歓迎パーティーの際に千里が作ったクッキーを食べて倒れてしまい、それ以来部室に来なくなった経緯がある。
  4. ^ 大抵制服のポケットに収納しているが、裕樹曰く「大きさ的に絶対に入るわけがない」と不思議がっており、裕樹から「四次元ポケット」と呼ばれている。
  5. ^ アニメ版では夜雲と香奈のみこの能力を知っており、物語終盤ではこの能力で大沢の謀略を知る事ができた。
  6. ^ 電撃G's Festival! Vol.27 2012年09月号よりにHカップと明記されており、トップとアンダーの計算上92.5cmは必要であり、矛盾が生じている。
  7. ^ 夜雲同様、ケートク生の問題にも前々から考えており、「経済特待生制度の抜本的改革」による奨学金制度も断行するとマニフェストに挙げており、ケートク生たちの支持率も高い。
  8. ^ 母親が息子の健康を考えて小さい頃から自分で作ったお菓子を朧に食べさせた半面、市販のお菓子を絶対食べさせない等家業を全否定する行動を強要していたため。ショッケン入部の際も母は猛反対したが、父親が説得し入部が認められた。
  9. ^ 7年前、一般生徒からの出馬でありながら、その才覚とカリスマ性で本来なら会長当選は確実だったのだが、父親の女性関係に対する不信感から生じた家庭の事情で自暴自棄になり、辞退する結果となった。
  10. ^ 物語より半年前、その想いを抑えきれず裕樹の唇を奪い、裕樹にとって、そして葉月にとってもファーストキスの相手になり、以来キスは裕樹から断固として断られている(BD「恋と選挙とチョコレート 第一巻」特典ADVピクチャードラマ「いけない葉月先生」にその経緯が収録されている)。しかし時々裕樹に交際を申し込むような言葉をほのめかし、彼が帰る際に必ず抱擁をし、彼も拒まずに受け入れている姿が作中で描かれている。アニメ版では中盤、美冬・千里・皐月に、彼女が裕樹を想っている事を悟られてしまう。
  11. ^ コミックマーケット82において、同社のブースにて、裕樹と葉月が結ばれた場合を描いた録り下しCDドラマ「あぶない葉月先生」が限定発売され、裕樹が葉月の家にほぼ毎日通っている姿が描かれ、肉体関係を持っている事までが収録されている。
  12. ^ 優秀であったが元々反抗的で自治委員会内でも大変手を焼いていた彼女は本来「破棄」という形で退学になる所だったが、補充要員という形で当時人権委員である夜雲の選任になり、学園を改革しようとする夜雲の人柄に惹かれ、夜雲のために数々の実績を挙げて会長への道を切り開いてくれ、その経緯の中で相思相愛となった。無論、二人の仲は夜雲派にとっては暗黙の了解であり、香奈が事故に遭い、対抗派閥の交換条件の際は大沢が危険人物だと分かっていながらも、夜雲の心中を察して同意した。
  13. ^ 恋仲でもある夜雲は彼女へのせめてもの罪滅ぼしのために、後任になった未散に「ショッケンの監視」という安全な任務だけを与え、一般生徒として学園生活を送ってもらおうとした。アニメ版では祐樹陣に参加している未散を影ながらに見守っている。
  14. ^ 裕樹以外の者からしてみれば違和感がなく、裕樹自身周囲から騙されているのではないかと疑心暗鬼になっている。アニメ版9話では、裕樹の視点でない総務部室内の場面でマスクがなく、顔の下半分が映っている。
  15. ^ アニメ版では治安部堅平派と結託して学園費を癒着しており、総務部の出金出納帳の不透明な部分を皐月に指摘され、皐月の事を快く思っていない。
  16. ^ その生徒は衣更と同じクラスの友人であった。そのため彼女を登校拒否に追い込んだ治安部に対しては多少トラウマになっている。
  17. ^ 漢字の書き方は、アニプレックス版テレビアニメ公式サイトSpecial欄の四コマ漫画、恋チョコ第12話ハイライト1コマ目、夜雲のせりふより。
  18. ^ プロペラ部分を含む。
  19. ^ 裕樹にしかプロペラが見えず、アニメ版では触れようとしても透けて掴めない。
  20. ^ 後に夜雲の調査の結果、治安部の堅平派が政権を握るべく祭り上げた傀儡候補者だという事が判明した。
  21. ^ テレビ版第7話の開票結果より。画面が切れていて、正確な票数分からず。DVD版では、中村の結果が映る前に画面が切り替わる。
  22. ^ 1学年2000人で、1クラス40人で1学年毎に50クラスある。
  23. ^ 校舎も数階建てで、教室だけでも計150クラスもあり、階段だけでは移動が困難なためエレベーターもある。
  24. ^ 葉月曰く「教師は自治会に雇われているようなもので、自治会の一声でいつでもクビにする事ができる」と自治会の方が立場が上なのを語っている。
  25. ^ 治安部の2/3を占める夜雲派と、残りの1/3を占め、大沢が所属していた対立派閥(アニメ版では堅平派)があり、今回の選挙の際、秘密裏に一般生徒(アニメ版では白河あやめ)を候補者に挙げ、会長に当選させて傀儡政権を目論んでいた。
  26. ^ それまでは高藤学園内の各所に盗聴器などを設置して諜報活動を行っていたが、10年前に盗聴器が見つかり総務部と財務部に追及され廃止となった。しかし高藤学園の治安を守るためには裏の手段も必要だと判断し、そして買収などで決して裏切らない人員が必要だとも判断した当時の治安部は、児童養護施設を経営しているOBの協力も得てS特員を配置する事となった。
  27. ^ 元々は財力のない一般生徒は選挙に参加できないのかと抗議があったため、資金稼ぎのために開催したのが物販祭のはじまりである。アニメ版ではその事が風化され、「予備選挙の最終演説前の催し」という意味合いで『予備選挙』と改名されている。
  28. ^ 担当である治安部人権委員会が活動しているが、生徒数6000人である私立高藤学園において全てを解決するのは困難だという現実的な壁がある。
  29. ^ 尚、同好会や部活の備品の8割を高藤学園内の購買店での購入が義務付けられている「購買8割制度」がある。
  30. ^ 今までも研究・報告をする機会はあったのだが、千里が面倒臭がってやろうとはしなかった。
  31. ^ BDのみに収録されたオリジナル・ストーリーで、BD第7巻に収録。

出典

  1. ^ OfficialVRIDGEのツイート(251567173225549825)
  2. ^ 『ファミ通ゲーム白書2013 補完データ編(分冊版)』エンターブレイン、2013年。 
  3. ^ 「恋チョコ」チョコレートセット(イベント参加応募券付き)好評発売中”. 「恋と選挙とチョコレート」 公式サイト. アニプレックス (2012年5月18日). 2013年4月5日閲覧。
  4. ^ 恋と選挙とチョコレート PORTABLE発表 -フェアリス – fairys graphic studio”. fairys. 2011年12月27日閲覧。
  5. ^ 恋と選挙とチョコレート High Resolution”. sprite. 2020年9月18日閲覧。
  6. ^ テレビアニメ『恋と選挙とチョコレート』キャラクターソングアルバムが明日8月22日に発売! メインキャラクターが歌う楽曲収録 | モエデジ:
  7. ^ “恋チョコPORTABLE 昇格ヒロイン選挙 枝川希美の昇格が決定しました” (プレスリリース), fairys, (2012年3月30日), http://fairys.tv/release/id-706.php 2012年8月28日閲覧。 
  8. ^ a b DAE-HYON「それでもエロゲー業界は回っている」『ゲームラボ』2010年12月号、73頁。
  9. ^ 美少女ゲーム『恋と選挙とチョコレート』になぜか他社のゲームデータが混入Kotaku JAPAN、2010年11月3日
  10. ^ 2013年3月27日発売Blu-ray / DVD第7巻収録の未放送エピソード。
  11. ^ 番組紹介:アニメ『恋と選挙とチョコレート』ラジオ 緒方恵美のショッケン乱YO!!”. 2012年3月31日閲覧。






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