光電管 光電管の概要

光電管

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/08 01:06 UTC 版)

二種類の光電管
1940年代の光電管
回路図記号

動作原理

光電管は光電効果によって動作する。入ってきた光子は光電陰極に衝突して表面から電子を放出させ陽極に衝突させる。したがって出力される電流は入射光子の周波数と強度に依存する。光電子増倍管とは異なり、増幅は行われないため、回路に流れる電流は通常、数マイクロアンペアである。[1]

光電管が敏感に反応する光の波長範囲は、カソードに使用される材料に依存する。セシウムとアンチモンカソードは感度が赤色に強く紫外領域に弱くなる。酸化銀とセシウムは、赤外線から赤色の光に最も敏感に反応し、基本的に青色への感度は低い。

用途

現代では半導体に置き換わって使われなくなっているが、真空管回路の入力装置として広く活用されていた。

脚注

  1. ^ J.B. Calvert. “Electronics 30 - Phototubes”. University of Denver. 2002年1月16日閲覧。



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